大学生が開発したてんやの新メニュー。“若者らしい”天丼はサクもち新感覚
“学生ならでは”の企画出しに苦しむ
今回の企画のおける苦労について、「自分の意見を伝えつつ、他者の意見にもしっかりと耳を傾ける必要があり、発表に備えてそれらを限られた時間内にまとめなければいけないことが苦労しました」と、高塚さんが口にする。
「なにより、『今までにない“学生ならではのメニュー”を提案しなければいけない』というプレッシャーを感じながらのアイデア出しは本当にしんどかったです。なかなか意見がまとまらず、真面目に考えすぎてしまったことも相まって、議論が停滞することもありました。
ただ、『まずは自分達が楽しむこと』『失敗を恐れずアイデアを出そう』といったことを意識して、メンバーの家に集まって試作するなどして、結果的に美味しい天丼ができた、と考えています」
食品業界に興味を持つようになった
また、高塚さんは「“食”に携わることの楽しさを感じました」と今回の企画を通して感じた心境の変化を話す。
「私自身、“商品開発”はひとつの夢だったのですが、これを機に特に食品業界に強い関心を持つようになりました。学生という立場で携わらせてもらったため、実際に働いている方々の苦労まではわかりません。
それでも、何度も悩みながらも『食事を通して消費者の生活を豊かにするなんて本当に素晴らしい仕事だな』と感じました。消費者の潜在的ニーズを満たして感謝されるビジネスパーソンを目指したいです」
暑苦しい日々が続いており、食から身体を整える必要がある。規格外の猛暑を乗り切るためにも大学生の知恵を借りてみてはどうだろううか。
<取材・文/望月悠木 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>