売上高「10分の1」の衝撃。インバウンド依存度が高い3社の業績に見る”活路”
今後は「いかに日本人客を取り込めるか」
コロナも収束に向かい、今後の回復が見込まれるインバウンド産業ですが、国内の受け入れにはまだ制限があるほか、物価高や中国経済の低調などの不安定要素も抱えています。1年で訪日観光客の数がコロナ以前の水準に戻るとは考えられません。
コロナ前にはメディアでインバウンドの活況がよく取り上げられていましたが、実は2019年の旅行消費額に占めるインバウンド比率は17%程度しかないのです。つまり、インバウンド産業回復のカギはいかに日本人客を取り込めるかにかかっています。
ハナツアーであれば、韓国企業の日本支部という性質上、難しいかもしれませんが、日本人を対象にしたビジネスにシフトする、ラオックスの場合は日本人向けの新業態店を展開するといった施策が考えられます。
<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>