コロナ禍で飛躍「進化型コインランドリー」社長に聞く、従来との違い
カフェや電源、Wi-Fiも完備した背景
――具体的にはどのようにこだわったんでしょうか?
永松:これまでは、派手な配色などで目立つことで集客しようとする傾向がありました。しかし、一度使っていただくとリピーターになってくださる方が多いので、「落ち着ける」デザインにしています。洗濯自体の質はもちろん、空間デザインとしても「自宅の洗濯場よりおしゃれで居心地がいい」というところを目指しています。
――洗濯の待ち時間を有意義に過ごす工夫も人気の秘訣だそうですね。
永松:待ち時間に、コーヒーを飲みながらゆっくりしていただけるスタイルは喜んでいただけています。最近、カフェを併設しているお店も増えて来ましたが、当社が先駆けです。厳選したコーヒー豆を使った店舗も展開していますし、自販機でもその場でドリップするタイプのものを導入するなど、クオリティにも満足いただけるものになっています。
加えて、全店電源やWi-Fiも完備しているので、洗濯が終わるまで仕事をしていただいたり、ゆっくり動画などを見ていただくという過ごし方もできます。
「待つ」ではなく「過ごす」に
――洗濯が終わるのを「待つ」ではなく、その時間を「過ごす」という有意義な感覚になれますね。
永松:洗濯乾燥が終わるまでに1時間ほどかかるので、フィットネスや温泉を併設しているお店もあります。
――洗濯自体の品質はいかがですか?
永松:私が業務用洗濯機のエンジニアだったこともあって、もちろん品質にもこだわりました。オリジナル洗剤の開発や洗濯のコースを研究してカスタムする部署を社内に作っていますので、他店とは仕上がりも違います。