5G対応の新型「iPad Air」実機レビュー。実力は?損をしないためのプラン選びも
損をしないためのプラン選びは?
とはいえ、「5G対応のセルラーモデルであることのメリットは得られるのか?」という観点で考えると、ネックとなるのはやはり「どこでも高速通信が期待できるわけではない」という点だろう。
現状で「5Gエリア」とされている場所には、端末の表示上は「5G」となっていても、実際には4G向けを転用した周波数帯が使われており、速度も4G程度となる、いわゆる「なんちゃって5G」も少なくない。本当に高速通信のできる5Gエリアは、先述の通り増えてきたとはいえまだ限定的だ。
とはいえ、いざ対応エリア内に入ってしまえば、ここまでに紹介してきたような快適な環境を確保できる。そうなると、賢く活用するにはプランの選び方が重要となってくる。
必要なときだけ課金するスタイルと相性が良い
たとえば、「5GエリアにいるときだけiPad内のSIMを使い、あとはWi-Fiかスマホからのテザリング」という運用をするのであれば、必要なときだけ課金するスタイルのpovo2.0はとても相性がよい。
あるいは、「4Gエリアも含めて外出時はiPad内のSIMで通信し、自宅ではWi-Fi」というスタイルで、毎月一定程度は使う見込みがあるという場合は、LINEMOやIIJmioなどが出している月2~3GB程度で5Gにも対応した小容量プランを選ぶ手もあるかもしれない。
多くのユーザーにとってはメインのスマホに加えた2回線目のチョイスとなるため、いかに無駄なく、かつ必要なときには不足なく使えるプランを選びたい。
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性能面で最上位モデルのiPad Proにかなり近づいた新しいiPad Air。既存のカラーを踏襲しつつ、独自のブルーを加えた5色の展開で、価格は7万4,800円から。
Proは価格面で手を出しづらいけれど、写真編集などのある程度本格的な作業に使いたいというユーザーや、無印iPadに物足りなさを感じているけれど、Proを使いこなす自信はないという人にはちょうどいい選択となるはずだ。
<TEXT/酒井麻里子 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>