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夢を語れない日本の若者が知るべき「現実の厳しさ」と可能性。異色の応援団が伝授

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この社会は夢を表明する人に応援が集まる

青空応援団

団旗ができあがり、嬉しくて振ってみる

 手を挙げられなかった人は、先に手を挙げた人が応援してもらう姿を見て悔しいと思うだろう。なぜ自分は手を挙げられなかったのかと自問自答するだろう。その悔しさを味わうことで、次こそは手を挙げようと心の準備ができる。それも大事な学びなのだという気がします

 この文章を読んでくれている若い世代に言いたいことがあります。夢を実現するには、恥ずかしさを乗り越える勇気と行動力が必要だよ。笑われてもいいから堂々と自分の夢を語ることができる強さを身につけること。その強さが自分の未来を切り開く力になるんだ

 青空応援団はプレッシャーや恥ずかしさを乗り越えて手を挙げてくれた人だからこそ、本気で応援する。この社会では夢を表明する人に応援が集まる。自分から手を挙げるから周囲が助けてくれる。僕たちの夢は全員が互いの夢を応援し合える社会をつくること。だからこそみんなが堂々と自分の夢を語れる社会をつくりたい。

<TEXT/青空応援団初代団長 平 了>

青空応援団・初代団長。1978年、宮城県生まれ、宮城県仙台第一高等学校、宮城教育大学卒業。 2011年、東日本大震災の津波被害を受けた家屋の土砂や瓦礫をかき出す有志の団体「スコップ団」を結成。2012年3月10日、鎮魂の2万発花火を打ち上げるイベントをもってスコップ団の活動は停止。2013年6月、社会人応援団「青空応援団」を結成。仙台組、東京組、関西組、海士町組に総勢約90人の団員が属す。随時団員募集中。本業は、店舗などの内装・デザインを行う「ファンキーベイビー工務店」代表。著書に『青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~』(扶桑社)

青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~

青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~

小学校で講演するといじめがなくなる。施設で応援すると車いすのおばあちゃんが立ち上がる。座り込んだランナーが再び走り出す。東日本大震災後、「人助けに理由はいらねぇ」をモットーに泥かきを手伝っていた「スコップ団」の団長が「もう支援ではない。これからは応援だ」と社会人応援団を立ち上げた

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