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年商60億円の「相席ラウンジ」グループ代表が語る原点は“週5回の合コン”

暮らし

 多くの町で見かけるようになり、男女の出会いの場として広く人気を集めているった相席スタイルの飲食店。

オリエンタルラウンジ

オリエンタルラウンジ大宮店

 このスタイルの発案者は、相席ラウンジと呼ばれる「オリエンタルラウンジ」の代表取締役西山喜洋氏だとご存じだろうか。グループで今や年商60億円以上を稼ぎ出す西山氏に、オリエンタルラウンジの発想したきっかけや、ビジネスに使える考え方を聞いた。

合コンからの「2軒目問題」がきっかけに

――相席スタイルの飲食店を発想したきっかけは?

西山喜洋(以下、西山):男性だけで飲んでいると、盛り上がって女性がいる場所に行く流れになることも多いですよね。とはいえ、当然その1時間後に合コンは組めません。だから、キャバクラやガールズバーに行くことになるかと思うんですけど、僕はお店の女性じゃなくて、一般の女性と飲みたくて。そういう店があったらいいなというのがきっかけです。

 昔から「出会い喫茶」とか「合コンバー」みたいな業態はあったんですけど、チープだったり怪しかったりして、男女ともに学生や安く飲みたい若者しか行かなくて……。ビジネスとしては微妙でした。でも、システムはよくできてるなと思って「これをちゃんとした大人向けに作ったらいけるんじゃないかな」と。既存の店を反面教師に、飲み物もフードもお金をかけて、内装も接客もきちんとした「オリエンタルラウンジ」は、札幌に1号店を開店。予想通りヒットしました。

異性との出会いがメインの目的ではない

オリエンタルラウンジ

西山喜洋氏

――マッチングアプリが流行し始めてからも、売り上げは伸び続けているそうですが、それはなぜでしょう?

西山:マッチングアプリは恋人を作るためにやりますし、1対1のやりとりになりますよね。うちは別物で、友達と遊ぶときに「オリエンタルラウンジで飲もうか」みたいな位置付けのお店なんですよ。影響を受けているのは、お見合いパーティーや街コンだと思います。

 マッチングアプリは、基本既婚者は登録できませんが、うちは既婚者でも入店できるんです。オリエンタルラウンジにとって、異性との出会いがメインの目的ではないんですよ。

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