情報を活かせる人、ムダにする人の差とは?ビジネスで圧倒的な実績を残せる
情報の砂漠で迷子にならないために
重視すべきは「何のために行うのか?(目的)」「どのレベルまで行うのか?(目標)」、この2点をよりクリアにしてからインプットを行うこと。たとえば、「目的」であれば、自分の見識を広げるためか、企画書に織り込むエビデンス(証拠となるような裏付け情報)を入手するためかによって、インプットの内容と方法が変わります。
「目標」であれば、3月末までにあるテーマの概略だけを把握するか、顧客向けのプレゼンに織り込む情報の詳細を3つ得たいかによって、求める量や質が変わってきますよね。ゴールという指針が明確であれば、途中でノイズ(ゴールには関係がない情報)が入ってきても脱線しませんので無駄な時間を防げます。
つまり、成果を出す人と出せない人の違いは、「インプットの前」に勝負はついているのです。情報のセンターピンを初めに明確にしておくか、あいまいなままか。ちょっとしたことですが、仕事はほんの些細な行動の違いが大きな違いになって表れてくることがありますので、そんな僅かなことから大切にしたいものです。
クリティカルマインドを持っていますか?
センターピンを意識してインプットしても、注意しなければいけないことがあります。その情報はそもそも正しいの? 真に受けて大丈夫? ということです。世の中には意図的にフェイク情報を流す人がいます。また、悪意はなくても信ぴょう性に乏しく、誰かの主張や意見が正しいことのように雰囲気だけで情報が流れてくることがあります。
成果に直結しない情報のノイズに振り回されていては、非効率で成果から遠ざかってしまいます。そこで、少しでも適切に情報を見極める習慣を持っておきたいものです。その習慣とは、「クリティカルマインド」を持って、情報と向き合うことです。
クリティカルマインドとは、直訳すると「批判的思考」。誰かを批判することが主旨ではなく、「この情報は正しいのか?」「情報源はどこからか?」「内訳はどうなっているのか?」などと、情報を冷静に見極めるスタンスと解釈してください。
クリティカルマインドを発揮する際の代表的なコツは「事実」と「意見」を切り分けて情報を見極めることです。インプットした情報を整理していると、一見すると最もらしい情報の中に、実は誰かの個人的意見だったということがたまにあります。