コロナ感染した“基礎疾患あり”ラッパーの自宅療養記「日本の対応は破綻している」
検査の結果、陽性が判明!
このクリニックはネットでたまたま見つけたところで、かつ家からも遠くなく、ただただ運が良かったなと思います。そこでPCR検査を受けて帰宅し、自分の寝室に閉じこもって結果を待っていました。
実は自宅に抗原検査キットがあり、やってみたら陰性だったのですが、症状は出ているし、抗原検査結果だけでは信用できないと思ってPCR検査を受けたわけです。次の日の朝、クリニックのサイトで結果を確認し、陽性だとわかりました。クリニックいわく「陽性の場合はクリニックから保健所に連絡が行く。保健所から連絡があるので連絡を待ってほしい」とのことでした。
その間に、厚生労働省からスマホにショートメールで、「My HER-SYS(マイハーシス)」という自宅療養者が自ら症状を入力して経過観察を行うツールの登録案内と、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」への陽性登録案内が届きました。
COCOAは前にダウンロードをして一切使ってなかったんですが、一応登録はしました。ただ、陽性になって自宅療養が始まってから登録をしたところで、療養が終わるまで人と会うことはないわけです。感染予防の観点でどんな意味があるのか? 仕組みがイマイチわかりませんでした。
保健所からの連絡は陽性判明から半日後
ここまでに保健所からの連絡はありませんでしたが、「新型コロナ療養者支援@東京」というLINEアカウントに登録すると、都のコロナ情報がいろいろと送られてくるようになりました。僕の陽性が判明した2月9日に発表された重傷者向け病床使用率は23.3%でしたが、療養最終日の2月17日には32.7%まで増えていました。
PCRの検査結果が出たのは朝8時ぐらいでしたが、保健所の担当者から連絡があったのは夜7時くらい。「陽性の結果がでたことが確認された」と連絡がありました。連絡までに半日かかっていることに単純に「保健所の職員は大変なんだな」という印象を持ちました。「基礎疾患あり」であることもクリニックから報告が行っていて「あなたは重症化リスクが高い患者さんであるという確認をしました」と。
そこで「どうしたらいいでしょう?」と聞いたら、「所内で相談して連絡折り返します」ということで、一度電話が切れます。30分ぐらいしてまた電話があって「自宅療養をしてほしい」と言われました。