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必要派はわずか4割…職場「飲みニケーション」の意義を改めて考える<常見陽平>

学び

若手社員であれば「参加」も1つの選択肢

飲み会

 会社が福利厚生の一環として飲み代を負担しても、飲み会に参加しない人びともいる。社内でのコミュニケーション促進につながるようにも思えるが、やはりオフィス外ではプライベートの時間を削られたくない思いから、飲み会は一緒に飲みたいと思える人と交流するための場へと変わっているようにも思える

 ただ今、若手のビジネスパーソンであるなら、飲み会は会社での人間関係の理解が進み、自分についても理解してもらえる場にもなりうるということも認識してほしい。自分の金銭的、肉体的な負担とのバランスを考慮して、参加を決めるのも選択肢だ。

 もし今、筆者が若手社員であるなら、職場を理解するため、先輩の話を聞くため、日頃の悩みや不安など自分の思いを伝えるために参加するだろう

 飲みニケーションの意義がどう変わっていくのか。コロナ禍の影響もあり、先行きがどうなるかは分からない。飲み会自体がプレミアムな体験になり、より個人の都合が優先されるものになるようにも見える。飲み会などもう古いと断じるのではなく、飲みという席をどう活かすか。個人も会社も模索が続く。

<TEXT/千葉商科大学国際教養学部准教授 常見陽平>

働き方評論家。千葉商科大学国際教養学部准教授。1974年、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。『社畜上等!――会社で楽しく生きるには』など著書多数
■Twitter:@yoheitsunemi

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