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「始業の10分」で何から片付けるべきか?最短で成果をあげる5つの方法

学び

2:「分身」を働かせるという発想を

仕事

 さて、前項で「向いていて成果につながることに仕事を絞り込む」と申し上げましたが、さらに絞り込みましょう。あなたの手元に残すのは、自分に向いていて得意なことの中でも、「速くなった」「新しくなった」「量が増えた」「質があがった」「停滞から抜けだせた」といった、今までにない価値を生み出すことだけにするのです。

 そして、苦手な仕事は当然ですが、前記に当てはまらない得意な仕事もどんどん振ってしまいましょう。コピー、プリントアウト、エクセル集計などの作業はもちろん、企画立案や交渉、アフターフォローなどのコアな業務も振ってしまいましょう。いわば、あなたの代わりにやってくれる「分身」のような存在をどんどん作っていくイメージです。

3:仕事を「なくす」ゲームと割り切る

 ここで戦わなくてはいけないのが、「自分でやったほうが速いし、成果も出る」という、自分の中に住んでいる敵です。その正体は「得意なことを他人に取られることへの恐怖」です。得意で成果が出るおいしい仕事は、自分の自信の根源に直結します。ゆえに、他人に渡したくないという恐怖心が芽生えるのです。

 その恐れを振り切るには、コツがあります。それは、自分の担当している仕事を「面をクリアしていくゲーム」だと考えるのです。ある仕事を「クリア」したら、今度は次の面に進むという意識で仕事を進めていくのです。

 一度クリアした面については、その攻略のノウハウが溜まっているはずです。それをまとめておけば、別の担当者が引き継ぐことができます。1つの面(仕事)をクリアしたら、そのノウハウやコツを、他人でも使えるように資料やフォーマット、ツールに落とし込んでおく。こうしておけばもう、あなたでなく他の人でも大丈夫です。

 そして、こうした仕事を繰り返していくと、「あの人の仕事を引き継げば、ノウハウが学べる」と評判となり、仕事を引き継ぐ側も積極的に引き受けてくれるようになるはずです。これもまた「みんなのため」になるのです。

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