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「始業の10分」で何から片付けるべきか?最短で成果をあげる5つの方法

学び

得意な仕事こそ「みんなのため」に手放そう

HRストラテジー

最短で成果をあげる方法(筆者作成図)

 ちなみに、この「無敵モード」になるためには、自分に向いていない仕事を適任者につなぐというスキルも必要となります。いくら自分に向いていて、かつ成果につながる仕事でも、それを抱え込んでいてはそれ以上の成功はありません。そこで大事になるのが、「向いている」けれど「成果につながらない」こと。これはまさに「未来への投資」です。

 成果がすぐには出ないため、この時間は楽しいものではないかもしれません。しかし、新しいスキルを習得し、経験の幅を広げ、未来の選択肢を増やすためには不可欠な時間です。ご安心ください。向いていることはスキルアップが速いのです。勇気を出して、「成果が出ないけど、向いている」ことに当てる時間を確保しましょう。

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最短で成果をあげる方法(筆者作成図)

「おいしい仕事」をあえて手放せるかが、30代で成長できるかのカギを握ります。

1:「君のため」はウソくさい。響く言い方は?

「30代になったら仕事を抱え込まず、誰かに任せることが大事」です。しかし、言うのは簡単ですが、やろうとすると難しいもの。「下手に任せるより自分でやったほうが速い」という理由のほか、「相手にやりたくない仕事を押しつけてきたと思われたくない」など、日本人特有の仕事に対する責任感や嫌われたくない心理も影響しているのでしょう。得意な仕事を手放すための3つのコツを紹介します

 自分のために、誰かに仕事を押しつけるのではない。得意な人が得意な仕事に集中できるように、チーム全体で仕事を再配分する。つまり、「みんなのため」に仕事を振ると考えるのです

 誰かにとっては苦手なことでも、逆にそれが得意な人もいるはず。得意な人に得意なことをやってもらえば、本人も成果を出せるし、モチベーションも上がります。本人の評価にもつながり、チームの生産性も上がります。まさにいいことづくめです。なのに、仕事を一人で抱え込むことはむしろ罪です。遠慮なく、得意な人に振りましょう。

 ここで大事なのは「振り方」です。丸投げや無茶ぶりがNGなのは当然ですが、「あなたの成長のために」と恩着せがましく言ったところで、たとえそれが本心だったとしても相手はそうは捉えてくれません。裏があると思われるのが普通です。

 必要なのは「正義」「大義名分」です。ここでも「みんなのため」と伝えるのです。「みんなが早く帰れるように、段取りや分担を見直そう」「みんなの生産性を上げるために、得意な仕事は得意な人がやるようにしよう」。日本人は、「みんなのため」という正義に弱いのです。この言葉を使うと、とたんに反対しにくくなります。

できる30代は、「これ」しかやらない

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