“朝ドラ”俳優・清水尋也がノマド暮らしの孤独な若者に「結局は理屈じゃなくてLOVE」
10代の頃から多くの作品で存在感を放ち、今年も主人公の前に立ちはだかる強敵・ハンマ(半間修二)を演じた『東京リベンジャーズ』や、おかっぱ頭の気象予報士・内田役でこれまでにない顔を見せた連続テレビ小説『おかえりモネ』などで話題を集めた俳優の清水尋也さん(22)。
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そんな清水さんが出演する、東京を舞台にした群像劇『スパゲティコード・ラブ』が公開中です。Facebookに5,000人以上の友人を持ちながら、本当の友人は1人もいないノマド暮らしの慎吾を演じた清水さんに、作品や演じた役への印象に始まり、清水さん自身が2年前のLA留学経験で得たことなどを聞きました。
「何でもあるけど何にもない」東京
――かなりの人数が登場する群像劇です。オファーを受けて脚本を読んだ感想は?
清水尋也(以下、清水):お話をいただくことは毎度有難いことなので、率直に嬉しかったです。そして、こうした群像劇をこれまでやってきていないので新鮮でした。ギミックとしても面白いですし。それぞれに独立した物語ですが、実は知らないところでそれぞれの人生が交差していたり、最後にむけて集束していくので撮影が楽しみでした。
――清水さんは東京出身ですが、本作の舞台でもある「東京」へのイメージは何かありますか?
清水:何でもあるけど何にもない、みたいな感じですかね。物理的にもそうだし、流行的な発信地にもなっている。夢もたくさんあるけど、その分、日本で一番、夢を失っている人数も多い街。二面性があると思います。
虚無感や焦燥感をリアルに
――慎吾は、若者の孤独を特に感じる役でした。演じるうえでどんなことを意識しましたか?
清水:得体のしれない虚無感や焦燥感みたいなものは、自分も少なからず経験したことがありますし、なるべくリアルに伝えたいと思いました。孤独感を悲劇的に表すのではなく、ちゃんとした温度感でリアルな質感で。そういった部分は意識しました。
――とても理屈っぽい役でもあります。理詰めで語っているのに、すごく感情に訴えかけてくる興味深いキャラクターです。
清水:気難しいヤツですよね。理屈を壁にしているんでしょうね。