60代がLINEで「タピらない?」。若者言葉を使いたがる上司にタジタジ
若者言葉を多用する上司に…
あるとき普段のようにCさんからLINEで飲みに誘われた大倉さんでしたが、そこには若者が使う流行の言葉が書かれていたのです。
「普段なら『今日1杯どう?』くらいの感じなんですが、その時は『今日1杯タピりに行かない?』って……。なんて反応すればいいのかわからず、普通を装って『アルコールがいいです』って返したら『わかりみ』って返事が(苦笑)」
どう考えても女子高生2人に影響されまくっている文章のCさん。それ以降もこういったLINEは頻繁に送られてくるようになり、大倉さんを始め他の社員たちも戸惑っていました。使い方を間違えていることも多かったですが、指摘もできずみんなモヤモヤしていたそうです。
今でも続く若者言葉
短期アルバイトの期間が終わると、女子高生2人を含めた学生たちは去っていき工場はまた普段どおりの雰囲気に戻りつつありました。しかし若者たちがいなくなってもCさんの言葉遣いは戻ることなく、今でもLINEでさまざまな言葉を使ってくるといいます。
「どこから仕入れているのか、彼女らがやめてからも、新しい若者言葉を取り入れてくるんです。すでに流行っていない言葉を使ってくることもあって、なんとも言えない気持ちですね。Cさん自体が変わったわけではないですし、相変わらずかわいがってくれるので意見もしづらく……」
このことはたびたびスタッフ同士でも話題になっていますが、毎回指摘してCさんを傷つけたくないという結果に落ち着くとのこと。今はもうCさんが飽きるまで、もしくはご家族に指摘されるまで我慢して付き合おうと決めているそうです。
「まぁ見方によっては可愛いんですが、Cさんの娘さんも年頃なのでもしかしたらいつか指摘してくれるかもしれないですね。僕たちに同じような言葉を使うよう強制するようなこともないので、今はこのままでいいのかなと思っています」
<TEXT/つる>