元日テレアナ上田まりえがTikTokで人気に。日本語のよくある勘違いを紹介
伸びる動画の共通点は「議論が生まれること」
特に反響が大きかった動画を聞いてみると……。
「動画投稿を始めた当初、『この言葉の使い方は間違いです』ということをはっきりと伝えたときには、ハレーションが起きましたね。『間違っていると悪いのか!』『この使い方で定着しているからいいじゃないか!』というコメントが殺到して、最初は驚きました。
間違っている言葉を使っていたとしても、日常生活で指摘を受ける機会はなかなかありません。本当に受け取ってほしい内容を受け取ってもらえなくなってしまっては本末転倒なので、明らかな間違いでない限りは『正しい』『間違い』ということを強く発信しないようにしています」
言葉に対する考え方は人それぞれ。試行錯誤の結果、最近の動画では、どんなスタンスの人でも楽しめるような伝え方に変わっています。
「言葉はその人の個性であり、人生を表しているもの。『間違っている言葉を使っている相手は信用できない』という人もいれば、『伝われば良くない?』という人もいて、私自身はどちらの意見も正しいと思っています。
言葉は受け取る側がどう感じるかも重要で、その人を評価するひとつの基準になるのは確かですよね。間違った言葉を使ったら恥ずかしい場面もあるし、言葉遣いが洗練されていると一目置かれる場面もある。私の動画は周りと差をつけるための、ちょっとおトクな情報として捉えていただけたらと思います」
ハッシュタグを活用して“市場調査”
動画制作にあたって、工夫しているポイントについては、「できる限りトレンドの曲から選択するのが“正解”と考えるようになりました」とのこと。やはりTikTokを攻略する上で、トレンドは無視できない要素のようです。また、動画のネタを決める際には、驚きのテクニックも活用していました。
「誤解されている日本語について紹介するときは、ハッシュタグを活用しています。具体的には、正しい言葉と間違っている言葉を、それぞれハッシュタグで検索するんです。そして、どちらの言葉を使っている動画が多いか、再生数が回っているかを確認します。こうして主流となっている言葉を把握した上で、動画の切り口やタイトル、内容などを考えています」