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「日本一の魚屋」角上魚類、鮮度の良さ・安さのカラクリを新潟まで確認しに行ってみた

ビジネス

市場をハシゴし、仕入れた魚は即トラックに!

 なるほど、こうやって鮮度の良い魚を安く仕入れて関東圏の角上魚類のお店に直送するのか……すごいぞ角上魚類! と感動する筆者でしたが、角上魚類のバイヤーの方々はさらに「この後、別の市場に仕入れに行く」と言います。言わば仕入れのハシゴです。もちろん筆者もついて行くことにしました

 続いて向かった先は、新潟中央卸売市場。最初の新潟漁協から車で20分の場所にあり、ここでは競りが5時から行われると言います。結構慌ただしいですが、角上魚類ではこのルーティンを毎朝行なっているのだそうです。

角上魚類

続いて向かった新潟中央卸売り場

角上魚類

新鮮な魚を前に、こちらの市場でも様々な業者と競りを行う角上魚類のバイヤー

 新潟漁協が近海の魚ばかりが集まるのに対し、こちらは日本海を中心に全国の魚が集まるのだそうです。ここでも同様に競りが行われ、角上魚類のバイヤーのお眼鏡にかなった魚ばかりが仕入れられていくわけですが、ここで驚いたのが仕入れられた魚の手配の速さです。あっという間に冷蔵トラックへと運ばれていきます。

角上魚類

仕入れ後、新鮮な魚は即座に冷蔵トラックに積み込まれます

朝10時の開店に合わせてトラックへ

角上魚類

市場の搬入口に後付けされた角上魚類の冷蔵トラック

 新潟中央卸売場には複数台の角上魚類の冷蔵トラックが後付けされており、仕入れたその場でどんどん積荷されていきます。トラックの脇には「相模原」「日野」など、角上魚類の関東圏の店名が記載されており、つまり1台のトラックが巡回するカタチで各店に魚を納品していくという仕組みです

 この時点で朝5時半。早いお店では朝10時の開店に合わせて、新潟で仕入れた新鮮な魚が店頭に並ぶことになります。なんという合理的かつスピーディな仕入れと納品。シンプルではありますが、複数の巨大店舗を展開する角上魚類でなければ実現できない仕入れ術だと思いました。

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