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若い世代が「中古リノベ物件」を好むワケと、意外な落とし穴

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若い世代が中古リノベ物件を好むワケ

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 中古リノベ物件は、特に若い世代やDINKS世代に注目されていることをご存じですか?

 新築に比べて手を出しやすい価格であるということはもちろん、コロナ禍の影響で更に働き方が変わってきている今だからこそ、自由度の高い中古リノベ物件を選ぶ人が多いのです。また近年若年層の間で「リノベカフェ」の人気が高まっていることも理由のひとつ。

「リノベカフェ」とは、別の用途で使われていた物件をリノベーションしたカフェのことを言います。もともとは倉庫だったり、工場だったり、古民家だったり……そのような場所で、既存の内装を活かしながらモダンでスタイリッシュな雰囲気のリノベカフェが人気を集めています。

 街の景観に馴染む佇まいから「ここがカフェなの?」という意外性と、新しさとノスタルジックさを感じられることが「リノベカフェ」の魅力です。そのような「リノベカフェ」を魅力に感じ、「リノベ物件」に憧れを抱く若い世代も多く、今後リノベ物件は、さらに人気を保ち注目されるでしょう。

意外な落とし穴。憧れだけではNG!

 魅力がたくさん詰まった中古リノベ物件。もちろん、デメリットもあります。特に多い問題が「耐久性」の問題です。リノベ物件は築30~40年以上経過している物件も多く、特に築年数が40年以上経過している物件は要注意

 1981年に改正された建築基準法を満たしていない可能性も。新耐震基準は、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準として設定されていることに対し、旧耐震基準は震度5強程度の揺れでも建物が倒壊しないような構造基準として設定されていました。

 また電気容量にも注意が必要です。築年数が経過している物件は、30A(アンペア)以下の物件もあり、特にそれが集合住宅の場合は建物の容量が変えられないこともあります。独身・DINKS世帯であれば、30Aでも問題ありませんが、それ以上の人数で生活をするとなると容量が足りないかもしれません。

 電気容量と同じく、配管の交換も見逃しポイントです。配管が古いと匂いなどのトラブルが発生しやすくなり、こちらも建物の構造によっては交換ができないこともあります。中古のリノベ物件は価格の安さが一番の魅力ですが、言い換えれば「中古」だから安いということなので、入居前に必ずデメリットの整理を行いましょう。

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