大阪はバーでカラオケが当たり前?東京人が大阪に行って驚いた“独特な飲み屋文化”
東京から地方へ行くと、その土地のノリや変わった風習に驚かされることがあります。
特に東京と大阪では同じ大都市でもこんなにも違うのかと思うほど。仕事や家庭の都合で東京から大阪に移り住んだ人が驚いた「飲み屋文化」の違いを聞いてみました。
“昼飲み文化”が根強い
話を聞いたのは東京から大阪に転勤して5年目の北村光輝さん(仮名・34歳)。東京出身の北村さんが驚いた大阪の独特な飲み屋文化とは……?
「大阪に来て驚いたのは昼飲み文化があること。東京だと歌舞伎町の飲み屋が夜から昼前まで営業していたり、上野アメ横で昼間から開いている飲み屋がある程度の認識でした。でも、大阪は天王寺や京橋をはじめ、オフィス街の梅田でも昼から飲み屋が開いているのが当たり前。客層は夜勤明けの人から、外回り中や半休のサラリーマンまで。ここ数年は若い女性客も増えています」
大阪の昼飲み文化は、もともとは阪神工業地帯の工場に勤務する夜勤明けの会社員や、長距離を走る深夜トラックのドライバーのために朝から営業していた居酒屋から広まったといわれています。
東京で昼間から飲むとなるとエリアが限られてしまいますが、大阪ではどの駅に行っても昼間から開いている居酒屋をすぐに見つけることができます。
大阪は“赤ちょうちん”が少ない
東京と大阪の飲み屋文化で異なる部分は他にも。続いて、北村さんが驚いたのは東京の呑んべえであれば必ず知っている「アレ」を大阪ではほとんど見かけないことだといいます。
「東京だとよく見かける“赤ちょうちん”が、大阪にはほとんどありません。都内なら駅のガード下や横丁でしょっちゅう見かけるのですが……。だから、赤ちょうちんと言っても大阪の人には通じないことが多く、こじんまりとした居酒屋のことは『立ち飲み屋』と言います」
メニューが安価で大衆的な居酒屋を“赤ちょうちん系”なんて言ったりしますが、大阪では通じないこともあるのです。