東京五輪は「クラスター化」の懸念も…3つの開催リスクを専門家が指摘
(3)災害発生時の避難誘導
災害発生時の避難誘導で、特に外国人は言語の問題や、地理的に不慣れで、関係者や見物客は不利な環境に置かれる。
また、万が一、震度6程度以上の地震が発生した場合を、想定しているのだろうか。試合中の避難行動、身の安全を守る行動を促す体制、避難所の運営は宗教上の配慮も必要なこともある。
開催が決定した際の歓喜とは裏腹に、シビアな状況下で開催されることになってしまった東京五輪。こういった中での開催はこれまでも、またこの先もないだろう。
その意味で貴重なものである。競技や勝敗だけでなく、別の関心をも持って五輪と向き合いたい。
<TEXT/防災・危機管理アドバイザー 古本尚樹>