仕事に“モーレツに集中できる人”がやってる「タスクメモ」の中身
集中力を最大化させるための時間の使い方
「人は与えられた時間をすべて使おうとする」。イギリスの歴史学者、シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則」です。この法則を応用して、仕事中のドーパミンをドバドバにする時間術があります。この方法もシンプルです。ストップウォッチを用意してください。スマホのタイマー機能を使ってもかまいません。
例えば、「この企画書は1時間で完成させる!」と決めたら、ストップウォッチを1時間に設定します。スタートと同時に、一気に企画書作成にフォーカスしましょう。私はこの方法を「高速タイムアタック時間術」と呼んでいます。
時間がたっぷりある状態では、人は目の前の仕事に対してさまざまな選択肢を考えてしまいます。選択肢が増えると、迷いが生まれ、集中力を削いでしまいます。
一方、時間を区切って締切を設けると、時間内にやれることを脳が集中して処理するため、余計な選択肢を排除し、一点にフォーカスした働き方ができるのです。
90分×3セット仕事術を使え!
では、オフィスでどのように働けば、フォーカス力を発揮できるのか。結論から言うと、「1日、90分の集中時間を3回つくる」ことです。「90分」には脳科学的な根拠があります。昨今の研究で、人間の脳波には、覚醒度の高い90分と眠気が強い20分が交互に訪れることが判明したのです。
「1日、90分の集中時間を3回つくる」というリズムを習慣化すれば、1日に4時間半もの集中時間を確保できます。前述した「高速タイムアタック時間術」と組み合わせれば効果倍増です。集中時間を終えたあとの20分は、外を散歩したり、ストレッチをしたりして、脳を休め、回復させます。
メールの返信などの雑務は、それ以外の時間で処理するようにしましょう。成果を上げるために大切なのは、「余計なこと、今やらなくていいことをやらない」ことに尽きます。最も大事なことにフォーカスして、些細なことは切り捨てる覚悟を持ってください。