副業ではない「複業」で、仕事の依頼が尽きない人の特徴
時間を切り売りして目先のお金を得ることを目的とする「副業」ではなく、今後のキャリアアップに向けて経験やスキル向上を目的とする「複業」を行う人が増えています。
前回の記事<月10万円の副収入も。副業ではない「複業」の具体的な探し方>では、自分に合った仕事を探すために仕事を依頼する企業と、複業したい個人をマッチングする複業マッチングプラットフォームについてご紹介しました。
複業マッチングプラットフォームを使うと、営業経験がなくても仕事を探すことができる反面、単発の仕事ばかり受けていると、常に新しい仕事を探さなければならないため、仕事探しに時間が取られてしまいます。
そのため、理想としては、長期的に仕事を依頼されるような関係を築くことです。一緒に仕事をする期間が長くなれば、お互いに仕事がやりやすくなりますし、徐々に単価を上げていくことも可能です。
また、継続して仕事を依頼されるために信頼を得ることが重要です。依頼された仕事をしっかりとこなして成果を出し、信頼関係を築くことで、継続して仕事を依頼されるだけではなく、別の顧客を紹介していただくことも十分に可能です。
そこで本記事では、複業で仕事を受ける立場と、複業人材へ仕事を発注する立場の両方を経験した私が、信頼を得るために必要な考え方や具体的な方法をご紹介します。
複業も本業!だと思う
複業を始めると、本業を優先にして、複業がおろそかになってしまう人がいます。本業が忙しくなり、複業にあてる時間が確保できなくなった結果、複業の仕事の納期に遅れがでてしまうのです。
発注者の立場で考えると分かるのですが、仕事を依頼した相手から「本業が忙しかったので、納期に間に合いません」と言われたらどう思うでしょうか。おそらく、今後は仕事を依頼しないのではないかと思います。本業が忙しいというのは、発注者にとって関係がないことですので、納期を守られなかったということで信頼を失ってしまいます。
そうならないために、複業も本業のひとつであると捉えることが重要です。
複業では、複数を表す”複”の漢字を使っています。これは、本業も複業もどちらもメインであることを表しています。複業はサブだと捉えてしまうと、本業を優先に考えてしまい、複業がおろそかになってしまいます。ではここからは、信頼を得て継続して仕事を依頼されるようになるための具体的な方法を3つご紹介します。
方法1)報連相をこまめに行う
複業はリモートワークで行うことが多く、平日夜や土日に仕事をするため、発注者とオフィスで顔を合わせる機会がほとんどありません。同じオフィスで顔を合わせて仕事をしないと、状況が見えにくいため「どこまで進んでいるのか?」「進捗は遅れていないか?」といったことが気になります。
そこで、発注者へこまめに報連相(報告・連絡・相談)を行うことをオススメします。発注者から報告を求められなくても、最低限、週に一度は進んで報告することを心がけましょう。
また、もし本業が忙しくなってしまい、やむを得ず複業にあてる時間を確保できない場合は、分かった時点ですぐに相談しましょう。
本業が忙しくなりそうだと分かった時点で「来月から本業が忙しくなりそうで、週に4時間程度しか時間が取れない可能性が高いです。そのため、当初予定よりもスケジュールが1週間遅延する見込みです」といったように正直に相談すべきです。
自ら相談することは勇気がいるかもしれませんが、発注者としては、事前に相談してもらったほうが助かります。なぜなら、事前に遅延見込みということが分かれば、一部の作業を別の方へ任せる等の対策を取ることができるからです。