バーで「ざっくり注文」が格好良くキマるコツ<20代ビジネスマンのためのバー入門>
前回はバー初心者の気になるところを、銀座「BAR 保志IRIS」店長・細田侑由さんに伺いましたが、2回目となる今回はより詳しくオーダーの仕方について教えていただきました!
お酒に詳しくなかったら、イメージを伝えれば◎
――前回も少し触れましたが、オーダーの仕方をより詳しく聞かせて欲しいです。オススメの注文の仕方ってあるのでしょうか?
細田侑由(以下、細田):お酒のオーダーの仕方で多くの人が思い浮かべるのが映画『007』の名シーン「ウォッカ・マティーニを。ステアではなくシェイクで」のようですね(笑)。でも、こんな風に事細かに注文しなければいけない、ということでは全くないんですよ。
お酒の種類が分からなかったら、「さっぱりしたものを」など簡単にイメージを伝えれば大丈夫。実は一番困るのが「なんでもいい」というオーダーなんです。
やはりお口に合うものを召し上がっていただきたいので、お酒に詳しくなくても最低限、苦手なお酒とフルーツだけは伝えてもらいたいです。それだけ分かればバーテンダーは何かしら提案できるので。
また、フレッシュフルーツのカクテルならば、味も想像しやすいので初心者の方にはそちらもオススメです。頼み方は簡単、その日お店にあるフルーツを聞いてそこから選ぶだけ。お店によっては初めからカウンターに置いてあるところもあります。
――なるほど。確かにフルーツを選ぶだけなら簡単ですね。最初の1杯に良さそう!
ちょっと慣れてきたら、ベース酒でオーダーしてみる
細田:もう一歩進んだオーダーの仕方はベース酒を指定することでしょうか。呼び名の通り、カクテルの土台となるお酒がベース酒。
ごくざっくりと説明すると、そこに果汁や炭酸水などを混ぜたものがカクテルなんですね。そして、カクテルのベース酒は、基本的にジン、ウオッカ、ラム、テキーラ、そしてウイスキーなどの醸留酒。
ジンは原料のジュニパーベリー(杜松の実)の爽やかな風味がありますし、ウオッカはほぼ無色無香のクリアな味わいだったり、サトウキビを原料とするラムは甘い風味だったりと、それぞれ個性があるので試していただきたいですね。