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入社して半年が勝負。ハーバード大学院卒の“暗記の達人”が教える「一歩先を行く仕事術」

学び

YouTubeの知識を徹底的に叩き込んだ

YouTube

 私自身も映像の素人で、かつ予算がなかったので、もともと記録用にあったビデオカメラで自ら海外出張の現場に行って撮影し、パソコンに入れた映像編集ソフトを使って何時間もかけて映像編集を行いました。

 編集方法も最初は独学で学び、事業が軌道に乗ると、映像編集のプロに委託する体制を整えたり、職員向けの撮影講座などを開いて、動画発信の全社体制をつくりました。

 YouTubeの発信に関する書籍や記事、英語サイトでの先進事例なども徹底的に読み込んで研究し、頭のなかにたたきこみました。これが日本語サイトのみの検索であれば、得られる情報も10分の1にも満たなかったでしょう。

 当時は日本では企業や団体がまだあまりYouTubeを使い始めていなかった頃で、社内ではもちろん、日本国内で随一の知識を持つことになったと思います。

3か月ほどで100万回以上の再生数に

 結果的に、世界中で100万回以上再生され、BBCニュースなどでも引用された動画などもあり、一定の成功を収めたと思います。始めて3か月ほどでの成果です。このほかにも多数の新規事業を立ち上げましたが、そのどれもが、実践的な暗記によって脳内にインプットしてきたキーワードと引き出しを、業務の実践に応用することで実現してきました。

 周囲に誰も知識や経験がないことでも、集中して徹底インプットを行い、自らの頭に入れた知識と情報を、すぐにビジネス上のアウトプットにいかし応用することで、そのテーマの第一線に立つことができます。

 講座や書籍、資格試験などによる徹底インプット、それらを応用した業務改善や事業の立ち上げを通した即アウトプット。こういったアウトプットとインプットを絶えず繰り返し、両者のフィードバックが常にループする状態をつくりだすことで、ビジネス上の実践的な暗記と学習を加速化させ、使えるキーワードと引き出しの質量を拡充させられるのです。徹底したインプットと即アウトプットの繰り返しを意識して、ビジネス成果を高めていきましょう。

<TEXT/日本財団子どもの貧困対策チーム チームリーダー 本山勝寛>

日本財団子どもの貧困対策チーム チームリーダー。東京大学工学部システム創成学科知能社会システムコース卒業、ハーバード教育大学院国際教育政策修士課程修了。アジア最大級の国際NGOである日本財団で、世界30カ国以上を訪問。教育や人権、国際協力、障害者支援、パラリンピック支援、貧困対策事業を手がける

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