コロナ時代に建設坪単価300万円。“異色の立ち飲み屋”を仕掛け人が語る
コロナ禍で飲食開業、勝算は立地にあり
――緊急事態宣言が解除されたとはいえ、コロナ禍で飲食事業を始めるのはかなり大変なのでは。
かずお:それに対しては「高円寺」という立地が鍵だと思っていて、高円寺には夢を追い求める大人がたくさんおり、夢と現実とのギャップを飲酒で埋める文化があります。
コロナ禍の今も、連夜、居酒屋にパンパンになるくらいの人が押しかけ、閉店後に店を追い出されると、駅前のロータリーでストゼロ(ストロングゼロ)片手に歌ったり、踊ったりしています。何も不安はありません! 商材には絶対の自信を持っており、やるからには短期間に多店舗展開します!!!
――「商材に自信あり」とのことで、ドリンクメニューのPRポイントはありますか?
かずお:クラファンで命名権を販売したオリジナルカクテル10種を400円で提供します。これは、中野の名店で4か月、修行した店長・新宿太郎総帥(@from_naname)が作れるメニューとして、カップに直接アルコールや割り物を入れて作る「ビルドタイプ」のカクテルを開発しました。
昆布焼酎やリモンチェッロ、コーヒー焼酎など珍しいお酒をお楽しみください。命名権は、事前のクラウドファンディングでほぼ不動産屋さんたちが買い占めて、1ミリも一般消費者のことを考えないネーミングばかりが集まりました。正直、頭を抱えました、うちを潰す気か!
元大工で飲食経験がない店長のメニュー
――ここでしか味わえないドリンクは楽しみですね。フードメニューについてはいかがですか?
かずお:「大人の駄菓子屋さん」をコンセプトに、気軽につまめるホットスナックを各種ご用意しました。特にガーリックが効いた秘伝のソースはレモンサワーがガンガン進むのでガツガツいってください。マスクを着けているので帰りの電車で多少ニンニクの匂いがしても気にならないはず。
店長の新宿太郎は中野の名店での修業を経て、超スピード出世で「酒チャンス」を任されました。元大工で飲食経験がない彼でも無理なくオペレーションをできるメニューに絞ってますが、太郎ちゃんの成長とともにメニューが増えていくのを楽しみにお待ちください。