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製薬会社のエリート職を30歳で捨てて「シェアハウス管理人」で成功するまで

コラム

保証会社の審査をパスするために…

お金 貯金

 最後に運営のコツを聞いてみた。まず、自ら所有する戸建てをシェアハウスにするならともかくとして、家を借りて運営するためにはオーナーの許可が必要。シェアハウス可能な物件はとても少ないため、根強く探さなくてはいけない。

 また4LDK、5LDKといったファミリー向けの戸建てを1人で借りるためには、シングル物件に比べて初期費用がかかる。もちろん、家賃の支払い能力や連帯保証人、もしくは保証会社の審査をパスしなくてはいけない。ブルマ大家さんの場合は親の協力を得たという

「あとは入居面接で、神経質そうな人はお断りしています。共同生活には向き不向きがあり、ちょっとしたことが気になるような人は向きません。とくにうちのシェアハウスは隣がカラオケスナックでコロナ前は夜の騒音がありました。そういったことを気にしないおおらかな人だけに住んでもらっています」

 30歳を転機にやどかりから人生を再出発した彼は、順調に物件を増やし、シェアハウス・ボロ戸建再生・アパマン購入の3本の柱で、総戸数200戸、家賃収入1億円、年間手残り3000万円を達成。今後は自分のペースで物件を増やしていきたいという。

<取材・文/山本ゆりえ>

【ブルマ大家さん】
愛知県出身の33歳。元製薬会社の研究職。30歳の誕生日にすべてを捨てて大阪へ転居。戸建てを借りてシェアハウスをオープンさせた。シェアハウスの管理人をしながら、不動産を増やした後は出会い系アプリで嫁をゲット。やどかりシェアハウスを脱出して、大阪市内の新居でラブラブな新婚生活を送っている

ライター。主な得意分野は不動産投資。海と山と酒が好き

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