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製薬会社のエリート職を30歳で捨てて「シェアハウス管理人」で成功するまで

コラム

1か月ほどで部屋は埋まった

 貸家があるのは大阪市内にある某駅。私鉄、JR、地下鉄まで乗り入れており交通至便で駅から徒歩5分という好立地で、4畳半の洋間が3室と6畳の和室が2室の5部屋ある戸建てを6万5000円で借りた

「各部屋にエアコンの設置、カーテン、ベッド、机と冷蔵庫を揃えました。各部屋の写真を撮って、シェアハウス専用の募集サイトに載せたところ、たまたま引っ越しシーズンの春先ということもあり、トントンと1か月ほどで埋まりました」

 なおシェアハウスの法規制について補足すれば、2013年「シェアハウスは、寄宿舎にあたる」と国土交通省より発表され、大問題になった経緯がある。というのも寄宿舎は建築基準法上の「特殊建築物」となるため厳しい制約があり、当時のシェアハウスの多くが違法建築になってしまったからだ

 そこで翌年の2014年に小規模な住宅の場合は、規制が緩和されることになった。ブルマ大家さんのシェアハウスは小規模な既存住宅の転用にあたるため適法物件となる。

初期費用60万円で月々6万円の利益

大家

生活に必要な最低限の環境を整えたブルマ大家さんのシェアハウス

 さて、ブルマ大家さんはシェアハウスの1室に住みながら管理人をした。管理人の役割は家賃の集金や掃除、備品補充など。退去があれば入居募集をして、内覧対応、入居申し込みを受けたら審査、契約を行う。

「大阪は全く初めてでしたが、先輩のシェアハウス大家さんにアドバイスを受けることができました。家賃は6畳の和室が家賃3万2000円で、共益費は水道・ガス・ネット代込みで1万円の合計4万2000円。4畳半のほうは家賃3万円+1万円で埋まりました。5部屋のうち6畳の1室が僕の部屋で、いただいている家賃と共益費を合計すると16万2000円です」

 ちなみに支出は以下。

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初期費用:約60万円(入居費用、エアコン、家具)
家賃:6.5万円
光熱費:2万円
水道:0.5万円
ネット:0.5万円
消耗品:0.5万円
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 支出を全て足すと10万円程度となり、ブルマ大家さんは家賃ゼロ円なうえ、月々6万円強の利益が得られた

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