つまらない仕事を変える。ビジネスを面白くする3つのポイント
(2)企画すること/決めること
ケンブリッジ大学の研究によれば、人は日々生活するだけでも1日で最大3万5000回もの決断をしているとのこと。無意識にでも、意識的にでも、判断を省力化することでルーティンとし、なるべく付加のかかることを減らし、日常を設計していることでしょう。
だからこそ、省力化せず、自分で考え、自分で決めることを心掛けてみると、緊張と緩和が生まれ主体性が高まっていきます。
小さなことでも構いませんので、これまでの「当たり前」から逸脱した突拍子もないアイディアを企画してみてください。
自分事である企画を具体的な仕事にするために「考える→決める」(進める、深める、あるいはやめるなど決断する)ことを繰り返して内容を高度化していくと、自らの仕事の精度向上だけでなく、考える仕事を任せられる機会を得るには効果的です。
(3)まずは行動してみること
これまでの常識や前例から正しいか正しくないかで判断する思考になると、行動にブレーキがかかります。考えることも重要ですが、迷わず直感に基づき、まずは行動してみることです。
早く行動すれば、早く修正が可能になるため、じっくり考えて行動するよりも、成果が得られやすくなります。すぐに得られる成果を求めるよりも、数多くの行動をしたことで長期的にみて得られる効果が高くなります。
働き方の多様化と働きがいとは?
企業や会社からの視点では、「働き方改革」ということになるのでしょうが、「働く人」の視点に立つと、本質的に求められているのは「働き方」の改革ではなく、「働きがい」や副業も含めた「働き方の多様化」ということです。
与えられた仕事を正確に遂行するだけではなく、主体性や創造性が重要視され正解のない時代においては、変革をもたらすアイディアを生み出すことが求められるため、社員の「働きがい」に注目する会社が増えています。
現在、携わっている仕事において、お客様に喜ばれることに集中し、その中から発見した問いに対して企画や意思決定をし、まずはとにかく実行してみるだけでも、働きがいを見出せます。
そして、やりがいの中から、仕事のスキル(好きる)を高めていくことで、「働く」ことへの幅や奥行きを深めていくと、ビジネスがもっと面白くなっていくのです。
<TEXT/ワークスアイディ株式会社執行役員 奥西佑太>