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1万円以下で優秀なAmazon「Fireタブレット」シリーズ、プロが勧める1台

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「使えるアプリの種類」は少ない

 Fireタブレットも、OSにはカスタムしたAndroidを用いており、定義の上では「Androidタブレット」に含まれるが、その思想は大きく異なる。Fireで用いるアプリマーケットは「Google Play」ではなく「Amazonアプリストア」だ。基本的に、Fireにインストールできるのはそこに登録されたアプリだけとなる。FireでGoogle Playを利用する裏技も存在するが、今回は触れないでおこう。

 要するにFireは、通常のAndroidタブレットと比べても機能が限定されているわけだが、Amazonのポリシーを信頼する限りにおいて、それはセキュリティ面では好都合でもある。Amazonアプリストアには残念ながら「LINE」はないが、「radiko.jp」や「DAZN」、「AbemaTV」などのアプリがあり、エンタメ方面が充実している。どうせスマホを別に持ち歩くわけだし、仕事ではなく「趣味に使うもの」と割り切ってしまえば問題ないはずだ

Fire対iPad、もし戦わば

iPad Air

 ここまでかなり褒めてきたFireタブレットだが、それはあくまでも“コスパが良い”というだけの話だ。もし仮に、

・Appleの「iPad Air 2020」
・Microsoftの「Surface Go 2」
・Amazonの「Fire HD 10」

 という3つの選択肢から好きなものを自由に選んでいいと言われたら、ほとんどの人が迷わず「iPad Airです」と答えるだろう(Surface Goも良い端末だが)。Fireの性能は、最新のiPadにまったく及ぶところではないのだ。指の動きに画面が付いてくる速度ひとつを取っても、iPadの圧勝である。Apple Pencilで絵を描くようなことも、Fireにはできない。ゲームをするにも、iOSが動くiPadのほうが選択肢が多いだろう。

 だから、すでにiPadを持っていて、それで事足りているなら、Fireを買い増す必要は特にない

 ただ1点だけ、Fireのほうが優れているところがある。充電端子として、信頼性と汎用性に勝る「USB Type-C」規格を採用している点だ(※)。Appleには、Lightningというダメダメな規格をいち早く手仕舞いしてもらいたいものだ。

※ iPad Air/iPad Proの最新モデルは充電端子としてUSB-Cを採用しているが、無印iPadではLightning規格が続投

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