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「この人、子供だな…」と思われる社会人と、そうでない人の違い

学び

20代のうちから会得しておくべき「大人感」

 逆に「大人だな」と思われる人は、このようなことにはなりません。自分の発言や行動を第三者の観点から眺め、「この状況ではこうしよう」「これをやればお客さんや上司に喜んでもらえるな」と考えることが習慣になっているため、コミュニケーションが非常にうまく進みます。また、普通だったら落ち込んだり人や環境のせいにしたくなるときでも、冷静に状況を捉え、感情的になることなくにこやかに淡々と仕事を進めていくのです。

 この「大人感」は、可能であれば20代のうちから会得しておくことをおすすめしたいです。いくらスキルアップして成果を上げたとしても、いつまでも「社会人のふりをした小学生」モードでいると、上からも横からも下からも総スカンを食らいます。

 若いころは「生意気だけど元気で見どころがあるやつだ」となって結果を出せるケースもありますが、30歳を過ぎてからもそれを続けると、静かにマネジメントへの扉が閉じることになります。

「せっかく優秀なのに、あまりにも子どもマインドが強くてキャリアが閉ざされてしまった」という人は、今まで何人も見てきました。逆に、「大人感」がある人は、みなすべからく楽しそうに仕事をしていますし、客観的に非常に良いポジションで仕事をされています。

① 資料を「相手になり切って」レビュー

会議

 では、この「大人感」をつけるためにはどのようなことを実施すればよいのでしょうか。ぼくから、2つの提案をさせてください。

 1つ目は「相手になり切って自分のアウトプットを確認すること」です。会議の発言でも、作成した議事録でも、プレゼンテーション資料でも、作った後でも最中でもいいので「Xさんから見たらどうかな?」「Y部長は何というだろうか?」「お客さんが“これは素晴らしい!”と心底唸るレベルになっているか?」と確認してみるのです。

 普段「自分が自分が」となっていると難しいかもしれませんので、パソコンの画面に「相手の立場」という付箋をつけて、いつでも目に入るようにするのもいいかもしれません。

 自分の人生は自分のもので、自分を幸せにすることを最終目標とすることは問題ありません。ただ、一人で自分の欲しいものだけを主張していると、周りからはどんどん人が離れていきます。「相手はどう思うか?」これを徹底する仕組みを作ってみてください。

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