銀行員が「ヨウカン」と言ってる会社はピンチ!? 金融業界ウラ用語
Q.「日本茶」ってどういう意味?
「2番窓口に日本茶お願いします」
「了解です!」
あれ、お茶っ葉どこだっけ?
A.「銀行強盗」
銀行には、銀行強盗を意味する隠語があります。
日本茶はその代表的なもの。銀行強盗だけでなく、悪質なクレーマーや、怪しいお客様に対して使うこともあります。こっそりと助けを求めているわけですね。
実際に銀行強盗に入られてしまったときにも、銀行員はそれぞれ秘密の役割を担っているそうです。
例えば、犯人の背丈がどのくらいかを店内に置いてある観葉植物と見比べて記憶しておく役。犯人の服装を覚える役。非常ボタンを押しに行くのは誰かなど、細かく役割を振って対策を取っているのです。
2000年代は、銀行強盗の発生件数は減少傾向にあり、近年では年間30件ほどまで減っています。
その一方で、オレオレ詐欺などの新しい犯罪が発生しているのもまた事実。オレオレ詐欺の被害者を見抜き、未然に防ぐための研修も銀行員向けに行われています。
Q.「ディスクレ」って何のこと?
「これディスクレだから、確認してね」
「すぐ確認します!」
え~と、とにかく確認すればいいんだよね!
A.ディスクレパンシー(書類に不備や矛盾があること)
貿易をする際、輸出をする企業と輸入をする企業の代金の取り引きを銀行が行います。その際、輸出をする企業は、輸出する品物や数量、金額など輸出の条件を記した何種類もの書類を銀行へ提出します。
銀行はその書類をチェックするのですが、不備や矛盾があると一大事! あまりに不備が多い場合は、銀行は支払いを拒絶することもあります。
軽微な不備であれば、銀行が企業に問い合わせをして解決することも。企業側は書面などで早急に回答する必要があります。輸出企業にとってはなるべく聞きたくない言葉なのです。
<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/横山あみ(SPA!DOL)>
参照:『ベーシック 金融実務用語集〈改訂版〉』
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