人を動かせるビジネスマンと、そうでない人の決定的な違い
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「リーダーに必要な“物語力”について」です。
ぼくは現在コンサルティングファームから離れ、ビジネスサイドで仕事をしています。幸いなことに経営陣や投資家の方々と日常的にお話ししながら全社戦略を練りつつ、現場のメンバーたちともコミュニケーションを取ってビジネスをドライブする機会に恵まれています。
リーダーは、どの階層でも必要
そのような日々の業務の中で、「多くの人を導いていく人=リーダーと定義したときに、必要な力はなんだろうか?」と考えることが多くなりました。そもそもなぜこの疑問を持つに至ったのか、説明します。
会社が良い状況であれ、悪い状況であれ、経営層は何かしらの意思決定をする必要があり、それを各事業部で前に進めていく必要があります。この流れが機能しなければ、外部環境に適応できなかったり、競合との争いに負け続けるなどして、企業はどんどん衰退していきます。
「リーダー=多くの人を導く人」は、どのような階層でも必要になります。経営層にリーダーの素質がある人がいなければ、各事業部の長(おさ)や、マネージャーを動かすことができません。各事業部のトップがリーダーたる資質がなければ、その事業部のメンバーたちは動きません。その結果、みながばらばらに好き勝手なことをしだします。それで全体の歯車がかみ合うはずがありません。
このような状況を防ぐために、リーダーは必要なのです。
論理やスキル、人柄“だけ”で人は動かせない
では、「リーダーに必要な力」とはなんでしょうか?
明晰な論理でザクザク問題を整理&分析できることでしょうか? 他の人にはないような圧倒的な専門性やスキルがあることでしょうか? それとも柔和で温かく、誰からも信頼されるような人柄でしょうか?
これらはもちろん大事です。論理性のかけらもない人についていきたくはなりませんし、「この人より自分のほうが全然業務のことわかってるわ」となっても同様です。いくら頭が良くても、人格が崩壊している人にもついていきたくはありません。
しかし、これらのありがちな答えよりも、さらに大事なものがあるなと最近、思うようになりました。