東京→北海道旅行で感じた「Go Toトラベル」支援策の難しさ/常見陽平
コロナ禍における観光業の喚起策として、政府が奨める「Go Toトラベル」が関心を集めている。都内に住む筆者も、東京都が支援対象に加えられた10月1日から2泊3日で、Go Toトラベルを活用した北海道旅行を満喫してきた。飲食業を支援する目的の「Go Toイート」もスタートしたが、政府によるコロナ支援策についての見解を述べていきたい。
宿泊施設の手続きもスムーズに完了
10月1日。羽田空港から北海道の新千歳空港へ向かった。北海道の母親へ会いにいくための娘との二人旅になったが、事前の手続きでは旅行会社を利用せず、宿泊施設と直接やり取りして宿泊費のみGo To トラベルの特典を受けた。
当日までの手続きは予想していたよりも簡単で、実感したのは「とりあえず分からなければ電話してみればいい」ということだった。個人で手続きをする場合、宿泊施設へ問い合わせれば、何を準備すればよいのかを丁寧に教えてくれる。
場所によっては、Webサイトから申請するパターンもあるようだが、筆者は今回、電話やメールのやり取りと身分証の準備をしていくだけで、当日を迎えられた。
宿泊費は本来の料金の半額に
唯一、現地で娘の身分証を忘れてしまったことに気が付いて少し手間取ったのだが、都内に残った家内からLINEで保険証のスクリーンショットを送ってもらい、どうにか事なきを得た。
筆者が宿泊したのはニセコにある「パークハイアットニセコ HANAZONO」であったが、利用したのは一室に2つのベッドルームが設けられたプランだ。余談ながら、これには理由があり、現地で合流した札幌市に住む母親がたとえ家族であっても同じ部屋で寝られない性分で、以前、独身時代に二人っきりの富良野旅行をしたときに、出費が倍になってしまったときがあったからだ。
何はともあれ、筆者と娘、母親で貸し切り露天風呂も満喫しながらの旅行は、個人的に満足できた。GoToトラベルの割引きもあり、宿泊費は本来10万円のプランだったところ、会員割引の8万円からさらに差し引かれて5万円に。特典にある地域共通クーポンも宿泊施設のルームサービスや朝食のビュッフェ代に充当して、贅沢でお得な旅行を実現できた。