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“暗黙のルール”を破り続けた安倍政権。「歴史が判断する」の真意<ダースレイダー>

ビジネス

今から彼らの仕事をチェックすべし

菅義偉

9月16日、菅義偉議員が安倍総理の次の内閣総理大臣に指名された

 アベノミクスも2018年にはもう実は下り坂になっていたり、国民の平均給与が1997年にピークを迎えて以降、それを超えられない(民間給与実態統計調査)とか、1人当たりGDPが世界26位でくすぶっているとか(名目GDP、2018年IMF統計)……。

 あらゆる側面で下り坂になっている状況で、あたかも上り坂であるかのような錯覚を7年8か月、一定数の国民に持たせることに成功したのは安倍政権の功績かもしれません

 コロナ禍を迎える前に日本経済はすでに下り坂であり、少子化対策もなされておらず、北朝鮮による拉致問題も解決せず、北方領土はロシアの憲法改正によって、返還される可能性がさらに低くなってしまった。こういったことが、20年後、30年後にどう評価されるかということも含めて、安倍政権の7年8か月は課題が大変多く残っていると思います。

 それが次の政権、あるいは次の次の政権で、どのように分析され、反省され、継承されていくのか。民主主義国家の日本であるならば、僕らが主人であり、国会議員は僕らの代理人。代理人の仕事をチェックできるような主人になれるかっていうのは、常に問われ続けていくでしょう。

「2020年の日本人というのは、まったく民主主義ではなかったな」と後世の歴史に判断されることがないように、しっかりと今目の前で起こっていることに、民主主義国家の主人として関わっていきたいというのが、安倍政権の7年8か月で考えさせられたことでした。

<構成/鴨居理子>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。

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