有名インフルエンサーのステマ事情「1回で1000万円動くことも」
あくまで正直な感想を投稿するべき
「LIVER」ではインフルエンサーと広告案件の取引内容を透明化するプラットフォーム「JapaneseInfluencer.com」を制作。最適なPR方法を助言しながら受発注の状況の可視化に取り組むという。
「広告の仕事で大切なことは、正式に引き受ける前にどんな商材でも実際に自分で利用して、自分の体験や感想としてPRできるかということに尽きます。最近でも不良品が多くて宣伝文句のような効果もないのに、インスタグラマーが実態を確かめず盛んに宣伝した中国製の美容機器の例がありますけど、依頼を受けた後はどうしても企業側の言いなりになりやすい。
そもそも商材の謳い文句をコピペしただけの熱量のない投稿で宣伝してもファンには響きません。商材を精査してインフルエンサーを教育する環境は、真っ当な広告主からも求められていると思いますね」
若くして絶大な人気を誇るインフルエンサーも多いが、周囲の関係者も含めて影響力に応じた責任を自覚する必要がありそうだ。
【りんか社長】(@rinkashacho)
TikTok研究家・ライバー事務所社長。’17年に中国でTikTokを開始し、人気アカウントに。LIVER株式会社代表を務めるほか、YouTubeチャンネル「魅力JAPAN」、日本一のインフルエンサー名鑑「Japanese Influencer.com」を運営している
<取材・文/伊藤綾>