心が折れそうな人に…心を強くするストレッチを元格闘家が考案
コロナによって、働き方が大きく変わりました。テレワークが浸透し、ひとりで黙々と仕事をするようになった人も多いでしょう。“コロナうつ”という言葉があるくらい、やる気が出なかったり、気分が下向きがちだったり、誘惑や雑念にとらわれたり……もっと強く心を持てたら、と思いますよね。
そんな時のために考案された、「心が強くなるストレッチ」というメソッドがあります。体を使うことで、心を刺激し、しなやかに強くする。体のためではなく、あくまで心のためのストレッチ方法です。
元格闘家が考案したストレッチ
考案したのは、元格闘家の大山峻護(おおやま・しゅんご)さんと、明治大学教授(言語学博士)の堀田秀吾さん。
大山峻護さんはPRIDEやHERO’Sで活躍し、あのヴァンダレイ・シウバ、ヘンゾ・グレイシー、ピーター・アーツなど名だたる強豪と熱い戦いを繰り広げてきました。また堀田教授は、脳科学や心理学などを駆使して、元気になる方法を研究しています。
このストレッチは、大山さんが格闘家として、強靭な心を保つために行っていた動きをもとに作られているそう(大山さんは2014年に引退してから、人材育成サービスの会社を作り、心身強化プログラム「ファイトネス」を指導しています)。
科学的に考えれば、心は脳がつくり出すもの。ホルモンや自律神経などの状態が映し出された現象だといえる。そして、ホルモンの分泌や自律神経のバランスには、体の筋肉の状態など、体からの刺激が密接にかかわっています。だとするなら、体を動かして、体から脳にインプットされる情報を操作すれば、心の状態は変えられます。つまり、脳を“だます”ことができるということ。大山さんはこのことを経験的に知っていたのです。
『科学的に証明された 心が強くなるストレッチ』(アスコム刊)には、このストレッチが心を強くしたいと思うシチュエーション別、目的別に紹介されています。
「頭で考えずに、体を動かせ!」「体を使って、脳をだませ!」が合言葉。ではそのストレッチを3つ紹介しましょう。
やる気スイッチを入れて気分を上げたいときに
リモートワークでやる気が出ない、モチベーションも上がらない。そんなときに、やる気スイッチを入れて気分を上げるストレッチとは?
●「ポジティブドカーン」
腕を前に突き出す簡単アクション。気持ちが上がってきたら、そのまま仕事や勉強に取り組みましょう。
足を肩幅に開いて立ち、顔の横で両拳を握り、胸を張ります。ひじが伸びきるまで前に突き出すようにすると、気持ちが前向きになります。拳を開きながら、両手を前に力いっぱい突き出します。1~2を5回繰り返しましょう。