初めて証券口座を開くならどこ?投資のプロのおすすめは…
特定口座、一般口座は何が違う
さて、開設の段に来て個人情報等を入力していく中で目にするのが「特定口座(源泉あり)」「特定口座(源泉なし)」「一般口座」の文字。見慣れぬ言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「特定口座と一般口座の違いは、売却益の申告と納税の方法が異なる点です。1年間の売買損益の計算を証券会社が行い、年間取引報告書を作成してくれるか否か、また特定口座の源泉あり・なしは、その名の通り源泉徴収、つまり納税処理を証券会社が行ってくれるか否かの違いです。
結論から言えば、初心者で会社勤めの方は特定口座(源泉あり)を選ぶのが一般的でしょう。ただし自分で確定申告を行いたい場合は、特定口座(源泉なし)、または一般口座を選ぶと良いでしょう。個人の就労形態や収入の種類等により、どちらが適しているか迷う場合は税理士さんなどに相談すると良いかもしれません」
NISA口座も開いたほうがいい?
また、同じタイミングでよく聞かれるNISA口座についてもお聞きしました。
「NISA(少額投資非課税制度)とは、年間120万円を投資額の上限とし、売却して得た利益が非課税となる制度のこと。NISA口座はそのための口座となります。少し紛らわしいですが、NISA口座は上記の特定口座・一般口座とは別に開設します。
通常、売却益の約20%が税金として徴収されますが、これが非課税となるため、ぜひ開設しておくと良いでしょう。1人につき1つの証券会社で1口座のみ開設できます。また、つみたてNISAとの併用は不可なので、どちらかを選ぶ形になります」
つみたてNISAとは、毎月一定の金額を投資していく積み立て投資に適用される非課税制度です。NISAと同様、投資の税制優遇制度ですが、年間投資上限額、運用期間、対象の投資商品等が異なります。
両方とも税の優遇が受けられるので、少しでも多く利益を手に入れたい場合は、どちらかのNISA口座を活用するといいでしょう。