1冊30分で読めて忘れない。速読とは違う、仕事ですぐ使える読書法
ノートがアウトプットに繋がる仕組みに
上岡:1回目の読書で、目にとまった内容のページの端を折って本に目印をつけていきます。2回目は、目印をつけた箇所を中心に読みながら、思いついたアイデアなどを本のページに直接書き込みます。3回目は、書き込みのあるページを重点的に読み直します。
こうして3回読み終えたら、ノートを簡潔にまとめましょう。初めに書いた目的にプラスして、書名や日付、本のポイント、読んでいくうちに思いついた具体的な行動プランを箇条書きにします。2回目の読書の際の書き込みを見直しながら、あまり時間をかけずに、シンプルな言葉でまとめるのがコツです。
――このやり方なら自分自身の目的を優先させた読書ノートができますね。
上岡:「高速読書」のキモは、このノートです。実際に本の内容を脳に定着させて、具体的に行動プランに落とし込み、ビジネスシーンで活用しようと思ったら、やはりどこかでアウトプットの「仕組み」を持つ必要があります。「高速読書」をしながら書き出したノートが、そのままアウトプットの「仕組み」になります。
ノートが出来上がる頃、読み終えた本は、もうすっかり自分の血肉になっているのが実感できるはずです。読んだ本の要点がすらすら出てくるようになったら、Web会議にも自信を持って参加できるでしょう。ぜひ「高速読書」を試してみてください。
【上岡正明さんプロフィール】
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長。
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳でマーケティングのコンサルティング会社を設立。脳科学的なアプローチから「高速読書」を考案して実践する。一般社団法人日本脳科学認知協会・理事。
<TEXT/bizSPA!取材班>