井上尚弥選手の食事メニューは?コロナ時代の健康管理を専門家に聞く
プロテインはたんぱく質を効率よく摂れる
たんぱく質が多く含まれる食材といえば肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など。また、トレーニングの際に飲むプロテインも、効果的にたんぱく質を摂取するひとつの方法だ。
「たんぱく質を多く含む食品の中には、脂質も多く含まれる食品もあります。運動不足になりがちな今、できる限り体重をキープし、引き締まったカラダをつくるためには、食材や調理法に気を配り、『高たんぱく・低脂肪』の食事をベースにすることが食生活におけるポイントです。
牛の赤身肉や鶏の胸肉、ささみ肉などが代表的ですが、脂質をほとんど含まず、たんぱく質を効率よく摂取できるプロテインの活用も、運動不足になりがちな自粛生活においてメリットが大きいといえます。
日常的に食事を疎かにして、プロテインだけに頼るという方法はあまりおすすめしていませんが、例えばたんぱく質が不足しがちな朝食で、野菜と果物と一緒にプロテインをミキサーにかけてスムージーにして飲むといいでしょう。また、料理にも活用できるので、身近な食品としてプロテインを活用してみるのもおすすめです」
トレーニングと併せて目的にあったプロテインを
健康維持に必要な栄養素を摂取することと同時に、自宅で行う軽運動やジョギングなど体を動かすことも欠かせないことだ。多くのアスリートのサポートを行う村野氏は「運動後には速やかなたんぱく質補給が大切」とし、次のようにカラダづくりのためのポイントを説明する。
「スポーツの競技特性によって練習・トレーニング内容が異なるように、運動の内容や強度によって発達する筋肉やカラダづくりは変わってきます。まずはどのようなカラダをつくりたいかという“なりたいカラダ”をイメージすることがカラダづくりの第一歩です。
そして、継続的に効率よくトレーニングを行うこと。筋肉づくりは1日して成るものではなく、運動という刺激によって、筋線維が壊れては再生し、壊れては再生を繰り返すことで強い筋肉へ発達していきます。それには運動だけでなく栄養と休養というリカバリーが必要です」
カラダづくりのためには「運動・栄養・休養」の3つのバランスが大切だという。