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理不尽すぎる…パワハラ副校長に「反抗心が芽生えた」25歳新人教員の下剋上

学び

通知表を巡って激化する2人の対立

 入職してから1年が経とうとするころ、副校長と大橋さんの対立がいよいよ決定的なものとなる出来事が起こります。大橋さんが受け持っているクラスの生徒たちに通知表を渡す3月にそれは起こりました。

「通知表には生徒の日頃の生活態度に対し、担任から一言コメントを送る欄があります。実はこうしたコメントは生徒それぞれの事情を鑑み、直接的な表現を控えマイルドなものにするよう文章表現チェックが行われているんです。

 例えば、落ち着きの無い生徒に対しては、『落ち着きがない』と書かず『活発な』と言い換えたりします。正直、モンスターペアレント対策の一環ですね。このチェックを私は上司の副校長に依頼していたんです」

 初めての業務に苦戦しながらも何とかクラスの生徒全員分のコメントをつくりあげた大橋さん。副校長に添削を依頼します。ある程度の修正は覚悟していたそうですが、添削の結果は想定外のものでした。

新人教師がしたまさかの意趣返し

卒業

「私のコメントほぼすべてに赤字で修正を入れられていました。ですが、そのほとんどは異常に細かな指摘で、先輩の女性教師が同じ表現を使っていてもまったく指摘していない内容でした。しかも、わざわざ私の席にまできて、『文章表現の本を読んで勉強しろ』と参考書籍まで勧めてきて。それで完全に頭にきましたね」

 露骨過ぎる差別に大橋さんは怒り心頭。副校長への復讐を誓います。業務後、その足で書店に向かった大橋さん。副校長オススメの書籍を購入し、早速コメントの修正を行います。

 ほんのわずかに自分の表現を残し、通知表のコメントのほぼすべてを参考書籍通りに変更しておいたそうです。これで文句はないだろうと再びチェックを依頼しましたが、返ってきたのはまたまた赤字だらけの添削でした……。

「今度は私自身の表現には手つかずで、参考図書どおりに直した箇所だけキレイに赤字で修正が入っていました。怒りよりもまず、副校長の無能さに思わず呆れてしまいましたね」

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