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自粛ムードで「コロナ疲れ」…学生・大学教員は苦渋の決断<常見陽平>

学び

納得感のあるイベント中止とは何か?

 さて、趣味の音楽鑑賞、プロレス観戦においてもコロナウイルスの影響は甚大だ。イベントの中止や延期が相次いでいる。

 2月下旬に入った段階で、すでに来日アーチストの日本公演だけでなく、アジアツアーのキャンセルも目立ち始めていた。その後、政府からの自粛要請によりイベントの中止や延期が一気に増えた。

 イベントを開催するか否か、そのときにどのような対応をするのかも論点だった。2月下旬の、筆者も行く予定だったPerfumeの東京ドームライブについては、1日目は決行(ただし、払い戻し希望者には対応)、2日目はちょうど政府からのイベント自粛要請が出た日でもあり中止となった。

 私は初日のチケットを4枚とっていたのだが、行くと決断したのは一緒に行く仲間のうちの1人だけだった。会場は結局8割程度の入り。神がかり的なパフォーマンスと盛り上がりだったという。メンバーの1人、あ~ちゃんは、最初から感極まっている様子だったとか。

筆者が参戦したプロレスの大会

 いま、苦境に立たされているのは、インディーズバンドなどである。500人以下のライブなどはイベント自粛要請に必ずしも抵触しない。キャンセルによる収益のダメージを避けるために、実施に踏み切るバンドもある。しかし、本人たちも観客も、複雑な心境であることだろう。

 先日、お邪魔した三富政行選手率いる「令和のバブル」をキャッチコピーとしたプロレス団体「P.P.P.」は3月3日大会を決行した。チケットはよく売れていたのだが、前日までに100枚のキャンセルもあったという。主催者は大会開催を決断し、私も迷った末に観戦した。結果、会場はほぼ満員の入りでよく盛り上がった。感染対策については興行の中でも触れられており、配慮が行き届いていた。
 
 各種イベントは開催の中止、延期が続々と発表されているし、無観客試合も行われている。収益減などのダメージも深刻だと思うが、どのような判断をするか、どう説明するかが問われている。

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