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ワークマン、急成長の秘密とは?数字に弱い社員は出世できない

ビジネス

持ち株会が上位株主にランクイン

 そして、ワークマンの上位株主についても確認します。こちらを確認すると、企業グループ間の動向が見えてきます。

上位株主

図:上位株主の状況(第39期第2四半期 有価証券報告書より引用)

 まず、上位株主に「株式会社ベイシア興業」「株式会社カインズ」「株式会社カインズ興産」の3社が含まれています。これは、ワークマンが、ホームセンターのカインズなどを擁するベイシアグループに属していることから、特に違和感はありません。

 また、土屋裕雅氏、土屋喜雄氏の両名は、ベイシアグループの創業家かつ、ベイシアグループの経営陣です(後ほどの「社風」の項目で紹介する、ワークマン専務の土屋哲雄氏はベイシアグループの創業家と同じ姓ですが、親族関係があるという証拠は特になかったので、今回の原稿では、特段関連しないものとして扱います)。

 そして、「ワークマン取引先持株会」が約1.3%の株を持ち、上位株主に食い込んでいます。これは読んで字のごとく、取引先である会社に株を買ってもらい、安定株主になってもらう仕組みです。

 ワークマンの場合は、2018年に2000円程度だった株価が、昨年1月には4000円台、年末は1万円の大台を突破と、驚きの上昇を見せているので、数年前から持ち株会に入っている取引先は今きっとウハウハなのだと思います。

3)社風:「数字を見る教育」を重視

ワークマン

ワークマンの口コミトップ(openworkより引用)

 まず、各種口コミサイトを確認していきます。ただし、各種口コミサイトは転職支援事業をビジネスにしており、各企業がクライアントにもなっている関係上、著しい悪評は公開されないようになっています。その制約を踏まえて、特徴を整理していきます。

<良い点>
・社員の数が少なく、誰であるかが認識しやすい
・頑張れば評価される。加点主義
・数字を見る教育が行われている

<悪い点>
・体育会系の雰囲気が残っている面もある
・店舗勤務の場合、転勤が多い
・休みがとりにくい

 口コミで「数字を見る教育」についての言及があったのが特徴的です(このような口コミは、以前の記事で取り上げたファーストリテイリングの口コミでも見られませんでした)。この教育体制が特徴的なので、具体的にご紹介できればと思います。

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