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20代が悩む上司との「飲み会マナー」論争。お酌の作法、ラベルの向き…

学び

「若者の飲み会離れ」がすっかり定着した昨今でも、ベテランと若手社員が膝を突き合わせて飲む機会が多いのが忘年会です。

居酒屋

※写真はイメージです(以下同じ)

 あえて忘年会に参加しない「忘年会スルー」なんて言葉が話題ですが、現実は「飲みニケーション」や「飲み会マナー」など新旧の価値観がぶつかってしまうことも珍しくありません。

 基本的に職場の飲み会には出席しない、求人広告会社の若手デザイナーの杉浦充さん(仮名・25歳)も、唯一参加する職場の忘年会では、数年来にわたって、ベテラン社員と飲み会論争を繰り広げているとのことです。

飲み会マナーの価値観でぶつかる

 杉浦さんにとって最も意味がないと考えているのが「飲み会の席のマナー」だといいます。

「ビールのラベルは上に向けるとか、徳利を逆にして注ぐとか、飲み会が始まって10分以内に一番偉い人にお酒を注ぎにいくとか、本当にくだらないですね。取引先との飲み会ならまだしも、職場の忘年会では本当にいらないマナーだと思います。グラスが空いていたら『ドリンクメニュー取りましょうか』と気配りするぐらいで十分。ただ、飲み会マナーを守らないと、文句を言ってくるベテラン社員は必ずいるんですよ。そういう人に限って、唐揚げのレモンを大皿にまんべんなくかけるんですから、説得力なんてありません」

 杉浦さんの天敵は、入社20年のベテラン営業社員。席が離れていても、必ず小言を言いに隣にやってくるといいます。

「その人は『社内でもマナーを守らないと不快に感じる人がいるからやれ』と言うのですが、他人が勝手に当たり前だと思っていることを強制させられることのほうが、僕にとって気持ち良くありません。そう伝えると、たいてい口論が始まってしまいます。ヒートアップするとベテランは『俺の若いころは上司がトイレに行ったら、おしぼりを持ってトイレの外で待っていた』とか言う流れがお決まりですね。仮に僕が同じことをやられたら少し恐怖を覚えるのですが、これもジェネレーションギャップとか価値観の違いなのかもしれません」

「飲みニケーション」価値観でぶつかる

飲み会

 飲み会マナーについて平行線を辿ったあとは、「飲み会そのものについて意見をぶつけることが多い」と言います。

「僕が別にお酒が嫌いでも、飲めないわけでもないことは周知の事実なので、『たまには顔出せ』って絶対に言われるんですよね。ただ、僕は、職場は仕事をする場であって、飲み仲間を探す場所ではないと考えています。ベテラン社員の人はみんなで一緒に飲むことで、社内の結束とかチームワークが生まれると言うんですが、正直、それを実感したことがないので信じられないんですよね」

 杉浦さんは飲み会そのものを否定する気はなく、参加を強制されたり、参加しないことを注意されるのが気に食わないとか。

「親切心で言ってくれているのかもしれないですが、毎度、嫌な顔しているので察してくれと思いますね」

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