忘年会の二次会でありがち「カラオケの笑える話」4連発
2)税理部長の音痴カラオケ
「昨年の法務・会計総合士業グループ会の忘年会は、初めてホテルの宴会場で行われました」
そう語るのは、税理士の亀松俊樹さん(仮名・27歳)。これまで近場の安居酒屋で行われることが多かった忘年会が、初めて都内の宴会場で行われ、料理と美味しいお酒にだれもが舌鼓を打ちます。そのまま備え付けの機材でカラオケ大会が始まったのですが――。
「普段は冗談ひとつ言わない厳格な税理士事務所のB部長が、森進一の『おふくろさん』をセレクト。しかも歌ってみたら、超音痴でした。彼は目力が強く、短髪のコワモテ。笑ったら、怒鳴られた挙げ句、後々まで恨まれると思って、必死に脂汗をかきながら笑いをこらえていました」
そんなわけで会場は微妙な空気に包まれましたが、実はこれ、部長が図った「わざと下手くそに歌ってウケを狙おう」というドッキリ。
「後日、そういういことだったと事実が伝えられましたが、悪夢のようなカラオケは今も脳裏に焼き付いています。今年はカラオケのない場所で忘年会を開催するそうで、今後もずっとそこのお店でありますようにと祈っています」
3)カラオケに夢中でジンギスカンが焦げた
大手広告代理店に勤める営業マン、安井公孝さん(仮名・26歳)も忘年会の思い出があるそうです。広告代理店と聞くと、華やかなイメージがありますが、その会社には「乃木坂46の白石麻衣似の美人で、仕事もデキる先輩社員Cさんがいた」そうです。
「忘年会では、カラオケ設備もあるジンギスカン屋に、10人程度、集まって飲みました。ジンギスカンといえば、お鍋の周囲に野菜、中央にお肉を置いて焼くのが普通ですよね。でも、そのCさんは野菜と肉を逆に配置して、めちゃくちゃな料理を作ろうとしていたんです」
すぐに先輩の指摘でミスは修正されたそうですが、肉と野菜はぐちゃぐちゃに。なぜ、そうなる前に誰も指摘しなかったのでしょうか?
「実はほかの人たちがみんなカラオケに夢中になってしまって、Cさんは『どう焼けばいいのか』を聞けなかったみたいです。密かに好意を持っていたので、そのときアドバイスしてあげたらよかったですね」
「実は年内に告白しようか迷っていましたが、このジンギスカンの一件を思い出すと、軽く失望して、今でも告白できないんです。決して嫌いになったわけではないですが……」と言って、なぜか安堵する安井さん。ちなみに余談ですが、Cさんの歌は上手でカラオケも高得点だったそうです。