相鉄から一気に新宿へ。相鉄・JR直通線 に乗って大興奮した
JR東日本は相鉄直通用として、埼京線の車両を使用
JR東日本は相鉄・JR直通線の車両として、埼京線用のE233系7000番代を使用する。この車両を起用した経緯について、前出の前野さんにお伺いした。
「車両につきましては、相模鉄道様と協議をしたうえで、10両編成というクルマに決まりました。乗り入れ先が新宿方面というところでございまして、輸送形態など、“どのようなサービスを提供するか”というところを判断し、埼京線の車両で直通運転をすることになっております」
今回の相互直通運転開始により、E233系7000番代は相鉄直通に向けた対応工事が行なわれたほか、7編成増備し、計38編成の布陣となる。また、弱冷房車も4号車から9号車に変更される。
気になるのは、同社が「埼京線大崎―羽沢横浜国大間延伸」と位置づけていないことだ。鉄道にくわしくない方にとっては、“?”と思うだろう。埼京線は山手線大崎―池袋間、赤羽線全線、東北本線赤羽―武蔵浦和―大宮間の別線を総称した電車系統名称なのだ。京浜東北線などと同様、“公式の路線名”ではない。
前野さんに埼京線大崎―羽沢横浜国大間延伸と位置づけなかった真相もきいてみた。
「羽沢横浜国大駅は相模鉄道様の線路ですけども、すぐ隣が弊社の東海道貨物線という線路でございます。“弊社の線路としての延伸”というのはなく、既存の線路を使用しております。
新たに建設した線路自体は相模鉄道様の線路でございまして、“弊社の新設というような形はならない”ということになっております。
他社様の乗り入れというところでは、東京メトロ様の千代田線の綾瀬駅(JR東日本の管理駅ではない)がありまして、そのあと常磐線がつながっている。それとなんか似たようなイメージです」
【取材協力:相模鉄道、相鉄ビジネスサービス、東日本旅客鉄道】
<取材・文・撮影/岸田法眼>