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相鉄から一気に新宿へ。相鉄・JR直通線 に乗って大興奮した

暮らし

ついに東京都へ

「先ほど、12000系は、武蔵小杉駅手前より、JR横須賀線に入りました。(東海道)新幹線と並走しながら、武蔵小杉駅を通過いたします」

 新鶴見信号場を発車すると、女性のアナウンスが流れ、横須賀線と湘南新宿ラインの線路へ。さらに東海道新幹線も加わり、11時49分、武蔵小杉を通過。隣の東海道新幹線は、絶妙なタイミングで〈のぞみ120号〉東京行きが軽々と追い抜いてゆく。

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相鉄車両がついに多摩川を渡る(提供:相鉄ビジネスサービス)

「ただいま、多摩川を渡り、神奈川県内から、いよいよ東京都へ入ります」

 女性のアナウンスが車内に響き渡り、ついに東京都へ。普段、何気なく列車で多摩川を渡るので、まったく気に留めていないが、相鉄車両での東京都入りに感慨深さを覚える。

 多摩川を渡った途端、急に速くなり、どうやら120km/hで走行している模様。12000系のボルスタレス台車に揺れを抑制するヨーダンパは装備されていないが、乗り心地はよい。

 西大井を通過すると、スピードが落ち、東急電鉄大井町線下神明付近で停止信号のため、止まる。その後、右へ曲がり、進行方向右側に東京総合車両センターが見えると、左へ。山手線、りんかい線(東京臨海高速鉄道臨海副都心線)と合流し、横須賀線の線路と東海道新幹線をくぐり、12時00分、大崎に到着。ここで乗務員を交代する。

およそ63分で新宿へ

 ここから山手線に入る。ほとんどは複々線で、埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線は貨物線を走行する。貨物列車より旅客列車のほうがはるかに多く、「山手快速線」と称しても差しさわりない。

 ラストコースは12000系のインテリアなどを確認すると、ロングシートはE233系に準拠しており、掛け心地がよい。特にガラス張りの袖仕切りが秀逸で、立客とは完全に干渉しないのがよい。

 7人掛けの中間に設置されたポールは、E235系や東急電鉄2020系などと同じザラザラした素材を使用しており、冷たさをやわらげている。

 12000系はE233系ベースの車両ながら、運転台の高さをE231系通勤形タイプなみに低くしており、立ち見ながら前面展望がしやすい。E231系近郊形タイプ、E233系、E235系は、衝突事故対策の一環として、高い位置にあるほか、乗務員室のスペースも広いので、前面展望は半ばあきらめたほうがよさそうだ。

 渋谷を通過すると、各駅停車新宿・池袋方面行き2本に抜かれ、試乗会列車は名残惜しそうにゆっくりと進む。

「まもなく、新宿駅に到着いたします。本日は、5番線ホームに停車いたしますが、開業しましたら、お隣の3番線が到着番線となります」

 女性のアナウンスが車内に響き、12時17分、終点新宿5番線に到着。その後、回送列車として折り返し、12時34分に発車。品川で休息をとったのち、かしわ台車両センターへ向かった。

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濃厚なカラーリングは、JR東日本エリアでも注目を集めそうだ

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