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発芽玄米、水素水…平成に流行った健康法の効果を医師がジャッジ

暮らし

水素水を飲むくらいなら野菜や果物を食べたほうがいい

オリーブオイル

△ オリーブオイル(平成22年頃~)
 俳優の速水もこみちが、料理コーナーで大量に使う姿が記憶に新しいオリーブオイル。「健康食品としてのイメージが強いですが、オリーブオイルを含む地中海式スタイルの食生活が健康やアンチエイジングに繋がるかは人での検証が実はまだ不十分。『今後の研究成果が待たれる』との国際査読論文の総説があります」(一石氏)

× ロングブレスダイエット(平成25年~)
 俳優の美木良介氏が考案したダイエット。息を強く、長く吐くロングブレスでインナーマッスルを鍛えながら、トレーニングを行うことで筋肉量を増やし、代謝が上がるとされた。「開発者は運動と併用で効果があるとしていますが、正確な比較実験による有意差を示すデータはないため、エビデンスとしては不十分です」(一石氏)。

△ 冷や飯ダイエット(平成28年頃~)
 冷めたご飯は主成分のでんぷんが難消化性でんぷんに変わり、食物繊維と同じ働きをするほか、糖質や脂肪の吸収を緩和するだけでなく、咀嚼回数が自然と増えるので、カロリー消費量がアップするという。「腸内環境も変えうるという根拠のようですが、冷やご飯を実証した国際査続論文は見当たりませんでした」(一石氏)

× 水素水(平成28年頃~)
 水素には抗酸化作用があるとされ、シミやシワなどの老化現象や、生活習慣病を除去する働きがあるといわれる。大手企業も参入して人気を博したが、岡田氏は「水素分子が有害な活性酸素を阻害すると言われていますが、その効果は限定的です。水素水を飲むくらいなら野菜や果物を食べたほうが健康にいい」と懐疑的。

― 医者がやらない健康法 ―

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