ランナーデビューするなら…最強「ランニングシューズ」4選
しかしそれとて絶対ではなく、着用するシューズに合わせて、シューズが持つ機能を発揮できるランニング・フォームを身につける必要があるのです。
これまでは自分の足やレベルに合ったシューズ選びをしていたが、新たに登場した薄底、厚底シューズは、そのシューズに自分を合わせることで、シューズが持つパフォーマンスを発揮できるものなのです。
というわけで、「薄底と厚底シューズ、どちらがよいのか?」ではなく、それぞれのシューズの何がよいのか? その特長を代表モデルで紹介します。
まずは薄底シューズ。これまでエリートランナーが履いていたレースシューズも薄底シューズです。
でも、ここでは薄底のなかでも、裸足感覚に近づけるために、かかとと、つま先部の高さの差が少ない。つまり裸足で地面に立っているのと変わらないゼロドロップと呼ばれるフラットなソールのシューズを紹介したい。
まずはアウトドア・シューズで人気のブランドから。
① 極薄ソールは6.5mm!「ベイパーグローブ3」
裸足感覚=ベアフット・シューズはランナーのなかでもトレイル、つまり山を走るランナーからの支持が高い。アウトドア志向のランナーゆえに、自らの身体をよりナチュラルな状態に近づけたいという考えからです。
だからこそアウトドア・シューズ・ブランドのメレルも手掛けているのだ。
ソールはヴィブラム社のベアフットソールを採用。厚さはわずか6.5㎜と極薄で裸足に限りなく近い。重さは186gと超軽量。シューレースはつま先へと深く配されていて、柔らかいアッパー素材とで足との一体感があります。
ただし、既存のランニング・シューズから履き替えて、これまで同様のフォームで走っているとクッションがない分、足を痛めやすいので、痛くならない足にやさしい着地を心掛けたいですね。
■メレル「ベイパーグローブ3」
本体価格:9000円
② つま先が快適!アルトラ「ワン V3-M」
次にトレイルランナーだけでなく、故障がちだったロードランナーからも評価の高い米国ブランドのアルトラ。
ベアフットを裸足ではなく自然な足と捉え、つま先部の窮屈さを解消。シューズを履いても裸足のように足指を広げられるつま先部の広さ、快適さがアルトラの特長です。
しかも、つま先とかかと部の地面からの高さが同じゼロドロップ仕様。重さは215gと超軽量。
他ブランドのランニング・シューズがから履き替えると、どこか“ゆるい”感じがあるけれども、走っているうちにそれこそが足を自由に使えている感覚で、長い距離になるほどに痛みが出る可能性が低いことがわかります。
メーカーも既存の多くのシューズを履いたときのようにかかと着地ではなく、足裏全体、または母指球付近の前足部から着地するフォームを身につけることで、効率のよい走りが可能になると解説しています。
■アルトラ「ワン V3-M」
本体価格:1万3500円