テレビと出版業界の「契約書」問題。若手放送作家と編集者が考える
トレンドのApple Music、センスのSpotify
白武:動画配信サービスの影響なんでしょうけど、代官山にある蔦屋書店のDVDコーナーから人が少なくなった気がします。先日も、ぼくが借りに行って「誰もいないか」と思ったら、1人だけ(劇作家の)宮沢章夫さんがいました(笑)。
あと今、Apple MusicとSpotify使ってるんですけど、Apple Musicはもういいかなって思ってるんです。Spotifyは、おすすめミュージシャンを1人紹介すると、似たような海外アーティストを無限に出してくれて、誰か知らないけど、ずっといい感じの音楽を聴ける。それが心地良いんです。
もて:「誰」なのかは気にならない?
白武:よっぽど「おっ!」ってなったら調べますけど。最近は「Aaron Taylor」っていうイギリスのR&Bアーティストを選んで、そこからどんどん似たような曲をかけてもらっています。作業BGMだから「いい感じのかけてくれれば」ですけど、その精度も高い。この音楽の聴き方って、アーティストからしたら嫌ですよね。
もて:そうですよね。ちなみに、ぼくもApple Musicのレコメンドは精度は低い気がします。
Apple Musicで「世界のトップ100」を聴く
白武:Apple Musicは、好きなやつもあるけど、全然興味ない人も出てきますね。『ミュージックステーション』みたいに今流行ってるものを教えてくれる、トレンドを知れるサービスがあったらいいかも。
もて:でも、Apple Musicには中国、韓国、台湾、シンガポールとか「世界のトップ100」プレイリストがあって、それを聴くのは面白いです。
白武:へー、ぼくは仕事柄、打ち合わせで「Suchmosのボーカル」「それ、米津玄師ぽい」なんて言われたとき、答えないといけなくて。でも、わざわざYouTubeで検索して聞くのも大変なので、いろんなミュージシャンを広く浅く知りたいときによさそうですね。
もて:アリアナ・グランデみたいに超メジャーなミュージシャンが、世界のいろいろな国で何位にランクインしているのかを探ってみるのも面白いですね。あと、この前、中国の配信アプリ入れてみたら、全然知らない曲ばかりで、歌手もわからないけど、アーティストページからライブチケットが直接買えたり、公演情報も載っていたりしてすごく便利でしたね。