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コンビニ、ファミレス、蔦屋書店は「家の代わり」になるか

コラム

◯◯payブームに気持ちが乗れない理由

白武ときお

「キャッシュレスは、お金が欲しいから始めるんじゃない!」(白武ときお)

白武:そろそろ話を戻して、流行りの「〇〇pay」について話しましょうか。2人ともキャッシュレスは初心者ですが、以前「PayPay」が「100億円あげちゃうキキャンペーン」とかやってましたよね。

 ぼく、そこで一歩出遅れたというか、なんか自意識過剰みたいですけど「キャッシュレスは、お金が欲しいから始めるんじゃない!」という感覚があって……。

もて:キャンペーンはやらなかったんですね。

白武:まったくやってない。そこに乗っかりたくなかった。でも、この間、ソフトバンクショップでiPad買ったら、PayPayのアカウントを勝手に発行されていて。どうも店員さんのノルマらしいんですが、よくわからないけど。

 店員は若い男性だったので「まあ、いいか」と思ったけど、結局、PayPay入れたままで使ってないですね。いまは電子マネー「iD」と、クレジットカードで生活してます。アジア出張も多い、もてさんが入れてる「WeChatPay(ウィチャットペイ)」はどんな感じですか?

もて:WeChatPayも基本、同じですけど、日本では使えないと思います。コンビニとかで「使えます」表示ありますけど、あれは中国の人しか使えないと聞いたことがあります。クレジットカードでアカウント作って、ウォレットは開設できるけど、日本の口座からはチャージできなくて、他の人から送金してもらう必要があります。

白武:さっきの話ではないですが、ソフトバンクユーザーというだけで「サーティワンもらえます」「牛丼食べられます」というのも夢みたいな話ですよね。でも、ぼくはまだそれに乗っかれてないですね。

 タダで食べれるから食べるというのに、まだ慣れていないというか。「本当にそれが買いたいのか?」「それを食べたいのか?」って考えてしまう。自分との戦いなんですかね。これを機に、どちらもお試しで体験するのも殻を破るチャンスかもしれませんが。

もて:「ソフトバンクで牛丼タダになるの、めちゃくちゃ助かってます」って、中高生にはありがたいと思いますけど、それなりに豊かに働いている若者だと意外に抵抗感あるのかもしれませんね。

<構成/栗林篤>

白武ときお(左):1990年生まれ、放送作家。霜降り明星、Aマッソなど「お笑い第七世代」の芸人と親交が深い。コラム執筆なども手掛ける。■Twitter(@TOKIOCOM
もてスリム(右):1989年生まれ、編集者。WEBサイト「トーチ」内で「ホームフル・ドリフティング」を連載。■Twitter(@moteslim

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