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滑舌アップは「リャ」行を唱えるだけ。ビジネスにも使える発声法

キャリア

3)発声のトレーニング

 腹式の感覚をつかんだあとは、きちんとした声の出し方に必要な“発声”のトレーニングへと進みます。呼吸のトレーニングとは異なり、実際に音を出しながら手応えをつかんでいきます。

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コツをつかみ始めれば、だんだんしっかりと声を出せるようになる

 まず、お腹に手をそえながら、強く「スーッ」と8回息を吐きます。続いては少し長めに、上から下へと音を落とすイメージで「ハーッ」と8回声を出し、最後は「ハッハッハッハッ」と息を吐くのに続けて「ハーッ」と先ほどと同様のイメージで声を出します。

 そのあと、単語の頭にアクセントを付ける意識で何かの単語を読んでみると、変化が伝わってきます。

4)滑舌のトレーニング

 最後に教わったのは、滑舌をよくするためのトレーニング方法。ほんの少しの時間を使い試すだけでも、舌の動きがよくなっているのが分かります。

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わずかな時間のトレーニングで、言いづらい単語も話せるようになった

 初めに、舌を下方向と左右へそれぞれ8回ほど勢いよく突き出します。そして、口角を上げてニコッと笑うような表情を8秒間維持。続けて「リリリリリ」「レレレレレ」とそれぞれ5回声に出し、息を吐き出しながら「リャリャリャ」「リュリュリュ」「リョリョリョ」と3回つぶやいたのち、最後に「リャリュリョ」と5回唱えます。

 さて、ここまでのトレーニングはごく一部。実際のレッスンでは細かなカリキュラムも組まれていますが、秋竹さんは「11年間にわたり指導してきて、声と向き合うというのは自分に自信を付けることだと分かりました」と言います。

 筆者が体験したのはほんのわずかな時間でしたが、帰り道では不思議と“誰かと話したくなる”と思えてきました。商談やプレゼンの直前などに少しでも試してみれば、本番でもきっと役立つはずです。

<取材・文・撮影/カネコシュウヘイ>

秋竹朋子
超絶対音感を持つボイストレーナーとして4万人以上を指導し、250社以上の企業の声の研修を手がける。ビジネスボイストレーニングスクール「ビジヴォ」代表。TV出演多数、著書に『ビジネスの発声法』(日本実業出版)、『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』(ダイヤモンド社)などがある

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17