初代レッドアロー号は今どこを走っている?懐かしき特急形車両10選<私鉄編>
10)南海電気鉄道「10000系」
南海本線の特急〈四国号〉に代わる特急形電車として、1985年に登場。特急〈サザン〉としてデビューした。2両1編成で、有料の特急形電車では珍しく、トイレが設置されていなかった。
全車指定席列車は2編成つなぎ、一部指定席列車は、1編成プラス通勤形電車の7000系や7100系4両が自由席車両として併結。短距離は通勤形電車の自由席、長距離(おもに、なんば―和歌山市間)は特急形電車の指定席を選択する乗客が多く、成功をおさめた。
その後、10000系は新製中間車及び、先頭車の中間車化改造により、4両に増結。トイレ設置のほか、カラーリングも一新された。
【協力:大井川鐡道、西武鉄道、富山地方鉄道】
<取材・文/岸田法眼>